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基本方針・全体目標 (大木幹太)

サービス種別放課後等デイサービス
年齢・学年12歳
利用者及び家族の意向癇癪が落ち着いてきた。中学生になり環境が変化するので不安。上手にストレスを発散したり、気持ちのコントロールができるとよい。自分の気持ちを言葉で伝えられるようになる。
児童の特徴好きなこと
水遊び(プール、川遊び、沢登り、ウォータースライダー)
サッカー、バスケットボール、ティーボールなどの球技
自然の中での活動(生き物探し、カニ探し、沢登り)
体を大きく動かす遊び(トランポリン、サーキット、バランスポール)
クッキング活動(ピザ作りなど)
友だちや職員との会話や一緒に遊ぶこと
得意なこと
興味のある活動には意欲的に参加できる
ボール操作やシュートなど球技の活動
水への適応力が高く、様々な水遊びを楽しめる
宿題に取り組む意欲がある
職員や友だちとのコミュニケーションを楽しめる
新しい遊びや環境にも比較的前向きに挑戦できる
自分の好きな活動を通して力を発揮できる
苦手なこと
バランスを必要とする活動
不安定な足場や姿勢保持
気持ちが不安定な時のコントロール
初めての状況や予定変更への対応
嫌いなこと

記録上で明確に「嫌い」と表現されているものは少ないですが、

苦手意識としてバランス活動や難しい身体コントロール課題
思い通りにならない状況や不安感の強い場面
が挙げられます。
現在の課題
身体面
バランス感覚の向上
上下肢の協調運動
力加減や身体コントロール
姿勢保持や体幹の安定
認知・行動面
気持ちの整理や不安への対処
状況に応じた行動の切り替え
見通しを持った行動
社会性
相手との距離感やルールの理解
集団活動での協力や役割意識
半年を通して変化したこと
① 活動への挑戦意欲が高まった

以前は苦手さが見られたバランス活動も、沢登りや川遊びなど興味のある活動を通して積極的に挑戦する姿が増えました。

② 身体の使い方が上達した
サッカーやバスケットボールでのボール操作
トランポリンでの姿勢保持
沢登りでの全身の協調運動

など、全身を使った活動で成長が見られました。

③ 自信がついてきた

「友達に教えてもらってん」と技を披露したり、自分から活動に参加したりする場面が増えています。

④ コミュニケーションが豊かになった

職員との会話や友だちとの関わりを楽しみながら活動する様子が多く見られ、集団の中で過ごす力が伸びています。

⑤ 感覚遊びを通して自己調整ができるようになった

水遊びや運動遊びを通して気持ちやエネルギーを発散し、自分なりに落ち着きを取り戻せる場面が増えています。
方針中学生への進学という大きな環境変化を控え、脊柱の柔軟性と呼吸へのアプローチを中心に、身体の土台から感情の安定を図ります。本人の「やりたい」を尊重し、球技や水遊びを通して成功体験を積み重ねることで、自己肯定感を高め、自分の気持ちを言葉や動きで適切に発散・表現できる力を養います。
長期目標身体のコントロール能力を高めることで感情の柔軟性を育み、新しい環境でも自分らしくストレスを発散しながら、周囲と良好なコミュニケーションを図ることができる。
短期目標脊柱や足裏への刺激を通してバランス能力を向上させ、活動の中で自分の意図や感情をオノマトペや言葉で職員・友だちに伝えることができる。
提供時間平日:放課後〜17:30、学校休業日:10:00〜16:00

支援内容の提案

※各項目の「この案を採用する」をチェックしてから「採用案を保存」または印刷すると、選んだ案だけが印刷されます。

項目: 環境変化への不安と感情コントロール
案1

目標:
脊柱の柔軟性を高め、心理的な安定を引き出す

内容:
進学への不安に対し、バランスボールやマット運動で脊柱を緩める遊びを行います。背面の緊張を解くことで自律神経を整え、身体の柔軟性から心の柔軟性へと繋げ、パニックや癇癪を起こしにくい土台を創っていきます。

領域: 健康・生活
案2

目標:
呼吸のコントロールでストレスを自己発散する

内容:
大きな声を出す遊びや、水吹き、シャボン玉などを通して「しっかり吐き切る」呼吸を意識します。息を吐き切ることで脱力を促し、中学生生活で感じるストレスを自分自身でリセットできる身体のリズムを身につけます。

領域: 健康・生活
案3

目標:
「やりたいことをやり切る」体験で安心安全を確保する

内容:
本人が選んだ活動を最後までやり切ることを最優先に支援します。自発的な活動で満足感を得ることで脳の生存本能を安心させ、新しい環境(中学校)への挑戦意欲を「安心安全」な心理状態から支えていきます。

領域: 認知・行動
項目: バランス能力と姿勢保持
案1

目標:
足裏の刺激から無意識の姿勢保持を促す

内容:
裸足での活動を基本とし、足裏のメカノレセプターを刺激します。不安定な足場での沢登りやスラックラインを通し、足指から脊柱への連動を高めることで、中学生の授業中も疲れにくい安定した座位姿勢を育てます。

領域: 運動・感覚
案2

目標:
前庭感覚を整え、身体の軸を確立する

内容:
大トランポリンやエアリアルハンモックを使い、三半規管や前庭覚に刺激を入れます。揺れの中で自分の中心(正中線)を感じる遊びを取り入れ、苦手意識のあるバランス活動を「楽しい」感覚の中で克服できるよう支援します。

領域: 運動・感覚
案3

目標:
相同の動きから同側の動きへ段階的に移行する

内容:
まずは両手両足を同時に使う「相同の動き」で身体の真ん中を意識し、徐々に片足立ちやスキップのような「同側の動き」へと展開します。発達の階層に沿ってステップを踏むことで、複雑な身体操作への自信を育みます。

領域: 運動・感覚
項目: 自分の気持ちの言語化と表現
案1

目標:
動きとリズムを合わせ、言葉の出やすい状態を作る

内容:
サッカーやバスケットの動作に「シュッ」「ポン」などのオノマトペを合わせます。身体のリズムと言語のリズムを一致させることで、感情が動いた瞬間に自然と言葉が溢れ出すような、脳と身体のネットワークを強化します。

領域: 言語・コミュニケーション
案2

目標:
「Yes, and」の関わりで自己表現を承認する

内容:
本人の発言や提案に対し、職員が「そうだね、さらにこうしよう」と活用(Yes, and)の姿勢で応じます。自分の意見が受け入れられる体験を積み重ね、中学生になっても自分の本音を安心して伝えられる関係性を築きます。

領域: 人間関係・社会性
案3

目標:
呼吸と発声を連動させ、明瞭なコミュニケーションを図る

内容:
水遊びでのブクブクや、活動中の大きな掛け声を通して、口腔機能と呼吸を整えます。しっかりとした呼気(吐く息)に音を乗せる練習を遊びの中で行い、相手に伝わりやすい明瞭な発声と、言葉による意思表示を促します。

領域: 言語・コミュニケーション
項目: 球技を通した身体協調と力加減
案1

目標:
脊柱から末端への発達の流れを意識したボール操作

内容:
いきなり指先で扱うのではなく、肩甲骨や肘を大きく使う粗大運動からボール遊びを展開します。身体の中心から末端へという発達の流れに沿って支援することで、球技における繊細な力加減やコントロール能力を向上させます。

領域: 運動・感覚
案2

目標:
上肢と下肢の連動を高め、スムーズな動きを獲得する

内容:
サッカーのキックやバスケのシュートなど、上半身と下半身を別々に、かつ連動させて動かす活動を行います。マットの逆走やぶら下がり遊びを組み合わせ、全身の協調性を高めることで、ぎこちなさのないスムーズな動きを目指します。

領域: 運動・感覚
案3

目標:
デュアルタスク遊びで判断力と動きを統合する

内容:
「走りながらボールをキャッチする」などの複数の課題を同時に行う遊びを取り入れます。中学生の部活動等でも役立つよう、状況を見て身体を動かすコオーディネーション能力を、本人の大好きな球技を通して伸ばしていきます。

領域: 認知・行動
項目: 感覚統合と自己調整(水遊び・自然活動)
案1

目標:
触覚刺激を通して感覚の過敏さを緩和する

内容:
大好きな水遊びや沢登りでの泥・岩の感触を通し、全身に多様な触覚刺激を入れます。皮膚からの心地よい刺激(圧迫刺激)をたっぷり受けることで、感覚の防衛反応を和らげ、情緒の安定と自己肯定感の向上に繋げます。

領域: 運動・感覚
案2

目標:
固有受容覚への刺激でボディイメージを確立する

内容:
水の抵抗を感じながら泳ぐ、重い荷物を持って歩くなどの活動で、筋肉や関節に強い刺激(固有受容覚)を入れます。自分の身体の範囲や力の入れ具合を脳が正確に把握できるようになり、不器用さの解消と自信に繋げます。

領域: 運動・感覚
案3

目標:
エネルギーを出し切り、活動後の「オフ」を作る

内容:
沢登りやサーキット運動で全身の力を全力で「出し切る」場面を作ります。アドレナリンを出し切った後の脱力状態を体感することで、オンとオフの切り替えを身体で覚え、中学生の多忙な生活の中でも自分を整える術を学びます。

領域: 健康・生活
項目: 対人関係と集団ルールの理解
案1

目標:
ボール遊びを介して相手との距離感とタイミングを学ぶ

内容:
1対1のパス回しから始め、相手の受け取りやすい速さやタイミングを計る練習をします。ボールという道具を介することで、直接的な対人接触への緊張を和らげ、適切なコミュニケーションの距離感を身体感覚として習得します。

領域: 人間関係・社会性
案2

目標:
集団ゲームの中で勝ち負けの感情を俯瞰する

内容:
ルールのあるスポーツやボードゲームを通し、勝ち負けの結果を多角的に捉える支援をします。負けた時の悔しさを脊柱の柔軟や呼吸で落ち着かせる方法を伝え、感情に飲み込まれず「次はどうするか」を考える力を養います。

領域: 認知・行動
案3

目標:
役割意識を持ち、集団の中での自分の価値を感じる

内容:
クッキングやチームスポーツで、特定の役割(リーダーや準備係など)を任せます。周囲から認められる経験を通して「自分は役に立っている」という感覚を育て、中学校での集団生活に対する不安を自信へと変えていきます。

領域: 人間関係・社会性