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基本方針・全体目標 (小谷優心)

サービス種別放課後等デイサービス
年齢・学年14歳
利用者及び家族の意向本人らしく楽しく過ごしてほしい。生活習慣や人との関わり、学習面など、サポートを受けながら頑張ってほしい。
児童の特徴好きなこと
川遊び、水遊び、沢登りなど自然の中での活動
山登りや散策
スポンジ棒、バランスボール、トランポリンなど体を動かす遊び
ブランコやロープ遊び
工作や製作活動(折り紙、紙飛行機、ホッケー作りなど)
お菓子作りや調理活動
生き物探しや自然観察
カードゲームや友達との遊び
音や匂い、水や泥などの感覚を楽しめる活動
得意なこと
自然環境の中で五感を使って楽しむこと
自分なりの方法で遊びを発展させること
興味を持った活動へ集中して取り組むこと
バランス感覚や全身運動を必要とする活動
感覚刺激を楽しみながら身体を動かすこと
工作や折り紙など手先を使う活動
ルールのある遊びやゲームへの参加
好きな活動では最後までやり遂げる粘り強さ
嫌いなこと

記録の中では明確に「嫌い」とされるものは多くありませんが、

思い通りにならない状況
不安が強い場面
初めての活動や見通しが持ちにくい状況

では戸惑いが見られることがあります。

苦手なこと
空間認知や距離感の把握
ボールや物との距離・タイミングを合わせること
左右の認識や身体の使い方の調整
疲労時や不安が高い時の活動参加
気持ちの切り替え
集団の中で周囲の状況を見ながら行動すること

ただし、これらは活動を通して少しずつ改善が見られています。

課題
空間認知能力のさらなる向上
身体の左右協調やボディイメージの形成
疲れた時や不安な時の自己調整
初めての活動への見通しを持つこと
集団活動の中での状況判断
感覚刺激への対応力を広げること
半年を通して変化したこと
① 活動範囲が大きく広がった

以前から自然活動は好きでしたが、

沢登り
山登り
ロープ遊び
動物園散策
長距離の散歩

など、より幅広い活動に挑戦できるようになりました。

② 身体の使い方が上手になった
バランス感覚が向上
上下肢の協調運動がスムーズになった
ボール操作や投げる・受ける動作が向上
登る、渡る、ぶら下がるなど全身運動が安定

といった成長が見られます。

③ 不安への対応力が育った

以前は不安から活動に入りにくい場面もありましたが、

職員と一緒に確認する
好きな活動から参加する
見通しを持つ

ことで安心して取り組める場面が増えています。

④ 感覚遊びの楽しみ方が豊かになった

水の冷たさ、風、匂い、泥の感触、音などを積極的に味わいながら活動できるようになり、感覚刺激を楽しむ幅が広がっています。

⑤ 社会性が育ってきた
友達と同じ活動を楽しむ
ゲームのルールを理解する
職員とのやり取りを楽しむ
自分の思いを伝える

場面が増え、人との関わりがより自然になっています。

総合的な特徴

優心くんは「自然の中で五感を使いながら体を動かすこと」が大きな強みです。興味のあることには非常に意欲的で、自分なりの発見や工夫をしながら活動を楽しめます。この一年で身体機能・感覚統合・社会性のいずれも着実な成長が見られ、不安への対処力も向上しています。今後は空間認知や身体コントロール、集団の中での状況判断をさらに伸ばしていくことで、活動の幅がより広がっていくと考えられます。
方針本人の強みである自然の中での五感体験を軸に、身体の土台となる脊柱の柔軟性と呼吸を整え、空間認知能力や自己調整力を高めます。やりたいことをやり切る体験を積み重ね、自信を持って集団活動や新しい課題に挑戦できる心身を育みます。
長期目標全身の連動性を高めて空間認知やボディイメージを確立し、感情と身体を自分自身でコントロールしながら、集団の中で状況に応じた行動ができるようになる。
短期目標相同から同側・対側の動きへの発達を促し、呼吸のコントロールや脊柱へのアプローチを通じて、不安や疲労時の自己調整能力を向上させる。
提供時間平日:放課後〜17:00、学校休業日:13:00〜17:00

支援内容の提案

※各項目の「この案を採用する」をチェックしてから「採用案を保存」または印刷すると、選んだ案だけが印刷されます。

項目: 空間認知・ボディイメージの形成
案1

目標:
前庭覚と固有受容覚を刺激し、自分の身体の大きさと空間の距離感を掴む。

内容:
ブランコやロープ遊び、エアリアルハンモックで揺れを感じ、前庭覚を刺激します。不安定な場所で自分の身体を支える経験を通し、空間の中での自分の位置や物との距離感を、脊柱の安定と共に学んでいきます。

領域: 運動・感覚
案2

目標:
身体の正中線を意識し、全身を使った遊びでボディイメージを確立する。

内容:
大トランポリンでのジャンプや、狭い場所を潜り抜けるトンネル遊びを行い、身体の真ん中(正中線)を意識します。自分の身体のサイズを把握し、物にぶつからずに動くためのボディイメージを、粗大運動の中で育てます。

領域: 認知・行動
案3

目標:
視覚と身体の動きを連動させ、動く対象物とのタイミングを合わせる。

内容:
ビジョントレーニングを取り入れたボール遊びを行います。転がってくるボールを目で追い、適切なタイミングでキャッチする動きを通して、視覚情報と手足の動きを統合し、空間的なタイミングの共有を促します。

領域: 運動・感覚
項目: 身体の左右協調と連動性の向上
案1

目標:
相同の動きから同側・対側の動きへと発展させ、全身をスムーズに動かす。

内容:
まずは両手・両足を同時に使う相同の動き(ウサギ跳び等)をやり切り、そこから左右別々に動かす同側の動き、さらに手足を交差させる対側の動きへと繋げます。沢登りなどの複雑な動きの中で、全身の連動性を高めます。

領域: 運動・感覚
案2

目標:
脊柱から末端への発達の流れを意識し、左右のバランスを整える。

内容:
スラックラインやバランスボールを使い、脊柱の柔軟性を高めながら左右の筋緊張のバランスを整えます。身体の中心が安定することで、左右の手足をバラバラに、かつ意図した通りに動かせるよう支援していきます。

領域: 健康・生活
案3

目標:
非利き手や全身を意識的に使う遊びで、両脳の統合を促す。

内容:
工作や調理活動の中で、意識的に両手を使う場面を作ります。右手と左手で異なる役割をこなす作業を通し、脳の左右差を埋め、身体全体を効率よくコントロールする感覚を、ワクワクする活動の中で獲得していきます。

領域: 認知・行動
項目: 不安への対応と自己調整
案1

目標:
呼吸のアプローチにより、不安や緊張を身体から緩和する。

内容:
不安を感じた時は、シャボン玉や吹き戻し遊びで「しっかり吐き切る」呼吸を行います。息を吐き切ることで脱力を促し、身体の緊張を解くことで、心理的な安心感と見通しを持って活動に取り組める土台を作ります。

領域: 健康・生活
案2

目標:
脊柱の柔軟性を高めることで、心の柔軟性と切り替え力を育てる。

内容:
活動の合間にバランスボールで背中を緩める遊びを取り入れます。脊柱(背面)の固さは不安と直結するため、身体を物理的に柔らかくすることで、急な予定変更や思い通りにならない場面でも、落ち着いて対応できる心を作ります。

領域: 認知・行動
案3

目標:
「やりたいことをやり切る」体験を通し、自己効力感を高める。

内容:
本人が選んだ活動を最後まで中断せずにやり切れるよう環境を整えます。自分で決めて達成する経験を積み重ねることで、初めての活動に対する漠然とした不安を「自分ならできる」という自信へと変えていく支援を行います。

領域: 人間関係・社会性
項目: 集団活動における状況判断
案1

目標:
ルールのあるゲームを通し、周囲の状況や相手のリズムを感じ取る。

内容:
カードゲームや集団でのボール遊びを行い、自分の順番を待つ、相手の動きを見て動くといった経験を積みます。相手のリズムに自分を合わせる「タイミングの共有」を遊びの中で学び、集団内での適切な振る舞いを身につけます。

領域: 人間関係・社会性
案2

目標:
オノマトペやリズムを用いた指示理解と、集団内での行動を促す。

内容:
「ピタッ」「スッ」といったオノマトペ(擬音)を使い、動きとリズムを合わせて指示を伝えます。言葉だけの指示よりも身体で理解しやすくなるため、集団の中でも周囲の状況を素早く察知し、スムーズに動けるよう支援します。

領域: 言語・コミュニケーション
案3

目標:
自分の思いを相手に伝え、協力して活動を楽しむ。

内容:
工作やゲームの際、自分のやりたいことを言葉や表情で職員や友だちに伝える練習をします。自分の意図が相手に伝わる喜びを感じることで、集団の中でも孤立せず、他者と関わりながら目的を達成する社会性を育てます。

領域: 人間関係・社会性
項目: 感覚刺激への対応と五感の活用
案1

目標:
自然の中での感覚遊びを通し、感覚統合を促進する。

内容:
川遊びや泥遊び、散策の中で、水の冷たさや土の感触、風の音などを全身で味わいます。多様な感覚刺激を「快」として受け取る経験を重ねることで、感覚の過敏さを和らげ、環境の変化に左右されない安定した感覚土台を築きます。

領域: 運動・感覚
案2

目標:
足裏のメカノレセプターを刺激し、姿勢保持と覚醒レベルを整える。

内容:
自然の中を裸足で歩いたり、凹凸のある地面を散策したりして足裏を刺激します。メカノレセプターを活性化させることで、無意識に姿勢を保つ力を高め、活動に対する集中力と脳の覚醒状態を最適なレベルに導きます。

領域: 健康・生活
案3

目標:
圧迫刺激や包まれる遊びで、触覚の防衛反応を和らげる。

内容:
マットに挟まれたり、シーツブランコで全身を包み込まれたりする遊びを行います。深い圧迫刺激(固有受容覚)を入れることで、触覚の過敏さを落ち着かせ、人混みや不意の接触に対してもパニックにならず安心していられる身体を作ります。

領域: 運動・感覚
項目: 手先の器用さと集中力の向上
案1

目標:
脊柱から指先への「発達の流れ」に沿った粗大運動で、微細運動を支える。

内容:
いきなり指先を使うのではなく、まずはハイハイやぶら下がりで肩甲骨や肘をしっかり使います。体幹から腕、手首へと繋がる発達の流れを整えることで、折り紙や工作などの細かい作業が、より少ない努力でスムーズに行えるようになります。

領域: 運動・感覚
案2

目標:
興味のある製作活動に没頭し、一つの課題をやり遂げる集中力を養う。

内容:
紙飛行機やホッケー作りなど、本人がワクワクする製作課題を提供します。「もっとこうしたい」という自発的な工夫を尊重し、最後までやり切ることを支援することで、集中力の持続と、手先のコントロール能力を同時に高めます。

領域: 認知・行動
案3

目標:
目と手の協応動作を強化し、道具を巧みに扱う力を育てる。

内容:
お菓子作りでの計量や、工作でのハサミ使いなど、目で見た情報に合わせて手を動かす活動を重視します。視覚と手の動きが一致する経験を増やすことで、日常生活における道具の使用や学習面での書字能力の向上に繋げます。

領域: 認知・行動