| サービス種別 | 児童発達支援 |
|---|---|
| 年齢・学年 | 5歳 |
| 利用者及び家族の意向 | 恥ずかしくて声が出ない、緊張する、耳過敏、座ってられない、指示がいけていない、自分のやりたいことはできる |
| 児童の特徴 | 生活発表会はまったくできなかった。絵は褒めても消してしまう。 工作は好き、コミュニケーションがうまくいかない、夜間の歯ぎしりあり、周りが見えていない スイミングに通っている、母子家庭 土井いさきくんの好きなこと いさきくんは、身体を大きく使う遊びが好きです。 特に、以下のような活動を楽しんでいます。 ・バランスボール ・トランポリン ・滑り台、ローラー滑り台 ・ダンボールソリ、スケボー ・スポンジ棒を使ったチャンバラ遊び ・職員との追いかけっこ、逃げる遊び ・布に包まれる遊び ・ジャンプ、転がる、揺れる、滑る遊び ・「ばあ」「おお!」など声を出しながら楽しむやり取り 特に、職員が近づいたり、追いかけたり、声をかけたりすると反応して楽しむ様子が多く、人との関わりを含んだ身体遊びに喜びを感じているようです。 長所 いさきくんの大きな長所は、身体を使った遊びに意欲的で、楽しみながら挑戦できるところです。 記録では、スケボーやバランスボール、トランポリンなど、少し不安定な遊具にも取り組み、姿勢を保とうとしたり、身体の向きを変えたり、目と手足を連動させたりする姿が見られます。 また、職員との関わりの中で笑顔や声が出ており、 「人と一緒に遊ぶ力」 「楽しいことに向かう力」 「感覚刺激を遊びとして受け入れる力」 が育ってきていると感じます。 さらに、苦手そうな動きでも、職員の支えや楽しい雰囲気があると取り組めているため、安心できる関係の中で力を発揮しやすいタイプだと思われます。 苦手なこと 記録から見ると、苦手さとしては次の点が見られます。 まず、姿勢保持やバランスを保つことに難しさがあります。 バランスボールやスラックライン、スケボー、滑り台などで、身体の向きを整えることや、安定して姿勢を保つことに支援が必要な場面があります。 次に、目と手足を同時に使う協調運動にも課題が見られます。 スポンジ棒を振る、相手の動きを見て反応する、ボールや的を見て身体を動かすなど、見る力と身体の動きを合わせる活動では、まだぎこちなさがあるようです。 また、足元や下肢の使い方にも課題がありそうです。 足だけを毛布から出して歩く、つま先立ちになる、滑り台の上で足を踏ん張る、ジャンプするなどの記録から、足裏でしっかり支える感覚や、下半身で姿勢を支える力を育てていく必要があると考えられます。 今後の課題 今後の課題は、無理に「できるようにさせる」よりも、好きな遊びの中で次の力を育てていくことだと思います。 1つ目は、体幹と姿勢保持の力です。 バランスボール、スケボー、ダンボールソリ、滑り台などを通して、揺れや傾きの中でも身体を保つ経験を増やすことが大切です。 2つ目は、前庭覚・固有受容覚の整理です。 揺れる、滑る、跳ぶ、転がる、押す、引く、包まれるなどの活動を、本人が楽しめる範囲で継続すると、身体の位置感覚や力加減の調整につながります。 3つ目は、目と身体の協応です。 スポンジ棒遊び、的当て、追いかけっこ、ボール遊びなどを通して、見る・予測する・手足を動かす流れを育てていくとよいです。 4つ目は、足裏・下半身の安定です。 ジャンプ、しゃがむ、坂道や段差、マット上の歩行、踏ん張る遊びなどを取り入れ、足裏で支える感覚を育てることが課題です。 まとめ文 土井いさきくんは、身体を大きく使う遊びや、職員とのやり取りを楽しみながら活動に参加できています。揺れる、滑る、跳ぶ、包まれる、追いかけられるといった感覚遊びを好み、楽しい雰囲気の中では意欲的に挑戦する姿が見られます。一方で、姿勢を保つこと、バランスをとること、目と手足を連動させること、足裏でしっかり踏ん張ることにはまだ課題が見られます。今後も本人の「楽しい」という気持ちを大切にしながら、体幹、バランス感覚、下半身の安定、目と身体の協調を育てる遊びを継続していくことが大切です。 ステップ相談の結果と、これまでの活動記録を合わせると、土井いさきくんは、身体を動かす遊びや感覚遊びが好きで、安心できる大人との関わりの中では力を発揮しやすい一方、緊張・注意の向け方・姿勢保持・バランス面に課題があると整理できます。 土井いさきくんの好きなこと いさきくんは、身体を大きく使う遊びが好きです。 特に、バランスボール、トランポリン、滑り台、ローラー滑り台、ダンボールソリ、スケボー、スポンジ棒を使ったチャンバラ遊び、職員との追いかけっこや逃げる遊び、布に包まれる遊びなどを楽しんでいます。 また、家庭やサービス利用計画の記録では、外遊び、工作、三輪車、自転車に乗ること、けんかをする父親に耳を出すことが好きとされています。ステップ相談でも、身体を動かして緊張がほぐれてくると、遊びの中でやりとりを楽しむ様子が見られています。 長所 いさきくんの長所は、楽しい活動に対して意欲的に取り組めることです。 記録では、スケボー、バランスボール、トランポリン、滑り台など、不安定さのある遊びにも挑戦し、揺れる・滑る・跳ぶ・転がるといった感覚刺激を楽しみながら取り入れている様子が見られます。 また、職員とのやりとりの中で笑顔や声が出たり、追いかけっこやチャンバラ遊びなどで反応したりする姿があり、人と一緒に遊ぶ力、楽しいことに向かう力、感覚刺激を遊びとして受け入れる力が育ってきています。 ステップ相談では、緊張から発話や返答は少なかったものの、首を振る、道具を操作する、指差しで反応する、数字を伝えるなど、非言語的な表現で意思を伝える力が見られています。大人の表情や反応をよく見ており、相手の反応を確認しながら行動している点も大切な強みです。 苦手なこと いさきくんは、初めての場所や人に対して緊張が強く出やすいようです。ステップ相談では、初めての場所で不安が強く、話す課題には取り組みにくい様子が見られたため、検査数値だけで発達年齢を判断せず、行動や取り組みの様子から発達や特性を見ています。 苦手なこととしては、まず静止して姿勢を保つことがあります。支えになる面が少ない時には、身体を動かしながらバランスを取ろうとする様子があり、座る・立つ・止まるなどの姿勢保持には負担がかかりやすいと考えられます。 次に、注意を向け続けること、対象をよく見て判断することにも課題があります。ステップ相談では、手本を見るだけ、話を聞くだけの場面では集中力が低下しやすく、対象物を指差していても注意深く見ておらず、見間違えることがあるとされています。 また、活動記録からは、バランスを保つこと、目と手足を連動させること、足裏でしっかり踏ん張ること、下半身で身体を支えることにも課題が見られます。スラックライン、スケボー、滑り台、ジャンプ、布に包まれる遊びなどの中で、身体の向きや姿勢を整える支援が必要な場面があります。 ステップ相談から見える課題 ステップ相談では、発達として発揮している力はおおよそ2歳3か月から4歳6か月程度にばらつきがあると整理されています。得意なことと苦手なことに差があり、普段は比較的スムーズにできていることでも、不安や課題が強まると急に難しくなる傾向があるとされています。 特に課題として整理できるのは、次の4点です。 1つ目は、緊張や不安の強さです。 初めての場所、初めての人、母親と離れる場面などで不安が強まりやすく、発話や行動が出にくくなります。安心できる大人、安心できる場所、見通しがあることで力を出しやすくなるタイプです。 2つ目は、姿勢保持とバランスの課題です。 静止して姿勢を保つことが苦手で、身体を動かしながら何とかバランスを保とうとする様子があります。これは、体幹・足裏・下半身の安定、前庭覚や固有受容覚の調整と関係している可能性があります。 3つ目は、見る力・聞く力・注意の持続の課題です。 手本を見るだけ、話を聞くだけでは集中が続きにくく、見間違いも起こりやすい様子があります。そのため、言葉だけの説明よりも、実物を見せる、短く区切る、身体を動かしながら伝える方が入りやすいと考えられます。 4つ目は、自分の気持ちや困り感を言葉で伝えることです。 サービス利用計画では、「嫌なことは言葉で伝えられるようになってほしい」「自分の気持ちを表現し、困りごとや手伝ってほしいことを伝えられるようになってほしい」という方向性が示されています。 今後の支援課題 今後は、本人の「楽しい」「やってみたい」を入口にしながら、次の力を育てていくことが大切です。 まず、安心できる環境づくりです。 「この人と一緒なら大丈夫」「ここにいたら安全」「これを持っていると落ち着く」と感じられる関係や環境を整えることで、活動への参加や発信がしやすくなります。 次に、身体を使った活動を通した姿勢・バランスづくりです。 バランスボール、トランポリン、スケボー、滑り台、ジャンプ、押す・引く・包まれる遊びなどを継続し、体幹、足裏、下半身の安定を育てていくことが課題です。 また、見通しのある短い課題から始めることも重要です。 長い説明や待ち時間は負担になりやすいため、短時間で達成しやすい活動から始め、できたことを一緒に確認しながら自信につなげていく必要があります。 さらに、言葉だけに頼らないコミュニケーション支援も必要です。 指差し、表情、身振り、選択肢、写真や実物提示などを使いながら、「いや」「手伝って」「もう一回」「終わり」「こっちがいい」などを伝えられる経験を増やすことが大切です。 まとめ文 土井いさきくんは、バランスボール、トランポリン、滑り台、スケボー、チャンバラ遊び、追いかけっこなど、身体を大きく使う遊びや感覚遊びを好みます。安心できる職員との関わりの中では、笑顔や声、身振り、指差しなどで反応しながら、楽しく活動に参加することができます。一方で、初めての場所や人に対する緊張が強く、静止して姿勢を保つこと、注意を向け続けること、手本や対象物をよく見て判断すること、自分の気持ちや困り感を言葉で伝えることには課題が見られます。今後は、安心できる関係と見通しのある環境の中で、身体を使った遊びを通して体幹・バランス・足裏の安定を育てながら、本人が「楽しい」「できた」と感じられる経験を重ね、少しずつ自分の気持ちを表現できる力につなげていくことが大切です。 |
| 方針 | 身体の土台である脊柱の柔軟性と呼吸へのアプローチを最優先し、心身の緊張を解きほぐします。本人の「やりたい」という意欲を尊重し、遊びを「やり切る」体験を積み重ねることで、自己肯定感を育み、安心安全な関係性の中で自己表現ができる土台を作ります。 |
| 長期目標 | 脊柱の柔軟性と深い呼吸を獲得することで、緊張や不安を緩和し、自分の気持ちや困りごとを安心して周囲に伝えられるようになる。 |
| 短期目標 | 大好きな身体遊びを通して「できた」という成功体験を増やし、職員とのやり取りの中で笑顔やオノマトペなどの発信が自然に増える。 |
| 提供時間 | 60分 |
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