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基本方針・全体目標 (河南凌2026/5)

サービス種別児童発達支援
年齢・学年4歳
利用者及び家族の意向姿勢を保つことが難しい。家での食事の時、一口食べては寝転んだりくにゃくにゃしてご飯が進まない。野菜が苦手でその時には余計に寝転んだり箸が進まなかったりしている。さつま芋、キュウリスティックは好きだが、他の緑野菜は苦手。食べさせると食べる。固い食べ物、例えばキャベツの芯などはかむ力が無く食べにくい。

お箸の使い方はへたくそで、持ち方は上手に持てているが箸の操作ができていない。
怒られると拗ねることが目立ってきた、まえはそんなでもなかったのに、静かに離れていく。朝の忙しい時には強引に引っ張ってきて食べさせたり準備させている。人のことをよく見ている
児童の特徴河南凌久さんの好きなこと
ロフトやマット山、ロープアスレチック、トランポリンなどの身体を大きく動かす遊び
ジャンプや高い場所への挑戦
鬼ごっこ、追いかけっこ、チャンバラなど友達や職員との関わり遊び
ブロック遊びやお家づくりなどの見立て遊び・創作遊び
電子ピアノや音楽に合わせて身体を動かす遊び
車やタイヤ、人体模型など興味のある玩具での遊び
回転遊びや揺れ遊びなど感覚刺激のある活動
得意なこと
登る・渡る・跳ぶ・ぶら下がるなどの粗大運動
不安定な場所でもバランスを取りながら活動すること
新しい遊具や難しい課題にも積極的に挑戦すること
繰り返し挑戦しながら動きを習得すること
ブロックを使った創造的な遊びやイメージ遊び
友達の様子を見て「やってみたい」と挑戦する姿勢
目標を決めて最後までやり遂げること
苦手なこと
活動の記録から大きな苦手さは目立ちませんが、
興味のある活動に集中すると周囲が見えにくくなる場面がある
難しい課題では最初に戸惑うことがある
力加減や距離感の調整は今後も経験を重ねていく段階
今後の課題
友達と協力したり順番を守ったりする協調性をさらに育てる
力加減や距離感を意識した身体操作の向上
イメージしたことを言葉で伝える表現力を伸ばす
成功体験を積みながら自信と自己肯定感を高める
運動能力だけでなく、集中して取り組む微細運動も伸ばしていく
一年を通しての変化
登る・跳ぶ・ぶら下がる・飛び移るなどの運動能力が大きく向上した
高い場所や不安定な場所にも自信を持って挑戦できるようになった
「やってみる」「見て!」など、自分の思いや達成感を言葉で表現する場面が増えた
友達や職員との関わりが増え、一緒に遊ぶことを楽しめるようになった
ブロック遊びや見立て遊びの内容が豊かになり、想像力が育っている
失敗しても諦めず繰り返し挑戦する姿勢が見られるようになった
自分で遊び方やコースを考えるなど、主体性が高まった
総評

凌久さんは、身体を動かすことが大好きで、特に登る・跳ぶ・ぶら下がるといったダイナミックな遊びを通して大きく成長された一年でした。挑戦する意欲が高く、難しい課題にも前向きに取り組み、成功体験を積み重ねることで自信が育っています。また、友達との関わりや創造的な遊びも広がり、運動面だけでなく社会性や想像力の成長も見られました。今後は協調性や力加減、言葉による表現力をさらに伸ばしながら、持ち前の挑戦心を活かして成長していくことが期待されます。
方針本人の「やりたい」という意欲を最優先に、ダイナミックな全身運動を通して脊柱の柔軟性を高め、感情の安定(拗ねる等の反応の緩和)と姿勢保持の土台を築きます。身体の中心から末端への発達の流れを意識し、粗大運動の成功体験を食事動作や微細運動の向上へと繋げていきます。
長期目標脊柱の柔軟性と呼吸の質を高めることで、感情をコントロールし、しなやかで安定した姿勢と手先の器用さを獲得する。
短期目標大好きな全身遊びの中で「出し切る」体験を積み、呼吸を整えながら、力加減や姿勢の保持、口の周りの動きを意識していく。
提供時間60分

支援内容の提案

※各項目の「この案を採用する」をチェックしてから「採用案を保存」または印刷すると、選んだ案だけが印刷されます。

項目: 姿勢保持と感情の柔軟性(拗ねる・くにゃくにゃする)
案1

目標:
脊柱の柔軟性を高め、感情と姿勢の安定を図る

内容:
「拗ねる」反応は身体の固さと繋がっているため、バランスボールやマット山で脊柱を緩める遊びを行います。背面の緊張を解くことで、叱られた際のフリーズ(恐怖麻痺反射的反応)を和らげ、心の柔軟性と食事中の安定した座位姿勢を育てます。

領域: 健康・生活
案2

目標:
呼吸のアプローチにより、自己抑制力と体幹を整える

内容:
食事中に姿勢が崩れるのは、体幹の支持力が呼吸の浅さと連動しているためです。大トランポリンで「相同の動き」を行いながら大きな声を出して「吐き切る」練習をし、腹圧を高めることで、食事中もくにゃくにゃせずに座れる土台を作ります。

領域: 認知・行動
案3

目標:
足裏の刺激から、無意識に姿勢を保てる身体を作る

内容:
裸足でロープアスレチックや不安定な場所を歩き、足裏のメカノレセプターを刺激します。足指で地面を捉える感覚を養うことで、脳幹への刺激を促し、食事の場面でも意識せずに背筋を伸ばして座り続けられるよう支援します。

領域: 運動・感覚
項目: 口腔機能と咀嚼(固いものが噛めない・偏食)
案1

目標:
呼吸を整える「息を吐く」遊びで噛む力に必要な口腔筋肉を育てる

内容:
固いものが噛みにくいのは、吐く呼吸と口の周りの筋力が未発達なためです。吹き戻しを「やり切る」ことで、口輪筋を鍛えます。呼吸が深まることで、苦手な野菜への心理的ハードルを下げる効果も期待できます。

領域: 健康・生活
案2

目標:
ぶら下がり運動で、顎の踏ん張る力を引き出す

内容:
噛む力は足裏の踏ん張りや首・肩の安定と直結しています。ロープや鉄棒へのぶら下がり、引っ張り合いっこ遊びを通して、身体の軸を安定させます。全身で力を「出し切る」経験が、食事の際のがっちりと噛み合わせる力へと繋がります。

領域: 運動・感覚
案3

目標:
オノマトペを用いたリズム遊びで、口の動きを明瞭にする

内容:
音楽に合わせて「モグモグ」「カミカミ」といったオノマトペを使いながら身体を動かします。リズムと動きを合わせることで、口腔機能の発達を促し、食べこぼしの軽減や、固いものをしっかり咀嚼して食べる意欲を育てます。

領域: 言語・コミュニケーション
項目: 手先の器用さと箸の操作(微細運動)
案1

目標:
発達の流れに沿って、肩甲骨から指先への連動を高める

内容:
箸の操作が難しい場合、まずは手首や肘の安定が必要です。ロフトへの登り降りや、四つ這いでの「クマ歩き」等の粗大運動を徹底して行い、肩甲骨から指先へと繋がる「発達の流れ」を整えることで、箸をスムーズに動かせる操作性を獲得します。

領域: 運動・感覚
案2

目標:
握る・離すの「出し切り」で、指先の分離を促す

内容:
チャンバラ遊びやブロックでの創作活動を通し、強く握る・パッと離す動きを繰り返します。尺骨側(小指側)の安定を先に作ることで、橈骨側(親指・人差し指側)の自由な動きを引き出し、お箸を一本ずつ細かく動かす微細運動へと繋げます。

領域: 認知・行動
案3

目標:
イメージ遊びの中で、目と手の協応動作を養う

内容:
大好きなお家づくりや見立て遊びの中で、小さなパーツを組み合わせる活動を取り入れます。自分のイメージを形にするワクワク感の中で、目で見たものと手の動きを一致させる(目と手の協応)力を育て、お箸で食べ物を摘まむ正確性を高めます。

領域: 人間関係・社会性