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基本方針・全体目標 (無題)

サービス種別児童発達支援
年齢・学年5歳
利用者及び家族の意向体幹が悪い、座ってられない、朝の準備が遅い、自分のペースでしか動かない
興味の幅は広く1つのことに集中するが、気が散りやすい、
児童の特徴松本清那さんの記録から見ると、揺れ・回転・水・砂・宇宙ごっこ・工作系の遊びが好きで、身体を大きく使う経験の中で感覚やバランスを育てているお子さんだと感じます。

好きなこと・楽しいこと

松本清那さんは、エアリアルハンモックがとても好きです。
「宇宙飛行士の訓練だ」「宇宙船出発!」など、イメージを持ちながら揺れや回転を楽しんでいます。

また、水遊び・砂遊びも好きです。
ホースで水を流したり、砂を掘って川を作ったり、水の冷たさや砂の感触を楽しむ様子があります。

ごっこ遊び・ストーリーのある遊びもよく楽しんでいます。
宇宙、火星、恐竜、地球の環境、探検など、想像の世界に入りながら遊ぶことが得意です。

工作・構成遊びも好きです。
ニップや木、ピタゴラ装置、惑星バルーン、プラネタリウム、竹やボールを使った遊びなど、考えながら形にしていく活動に興味があります。

得意なこと・伸びていること

想像力が豊かです。
宇宙飛行士、火星探検、恐竜、地球環境など、テーマを自分の中で広げて遊ぶ力があります。

やってみたい気持ちが強いです。
揺れを強くしてほしい、もう一度やりたい、次は回してほしいなど、自分からリクエストする姿があります。

感覚遊びへの参加が積極的です。
前庭感覚の揺れ・回転、固有感覚の押す・登る・抱える、触覚の水・砂などを楽しみながら経験できています。

考えながら遊ぶ力も育っています。
どうしたらもっと楽しくなるか、どう組み合わせるか、どう転がるかを試行錯誤する姿があります。

身体の使い方も少しずつ育っています。
ハンモック、トランポリン、滑り台、平均台、坂道、サーキットなどを通して、全身を使う動きに取り組めています。

嫌いなこと・不安になりやすいこと

記録上、はっきり「嫌い」と書かれているものは多くありません。
ただし、様子から見ると、初めてのことや見通しが立ちにくいことには慎重さが出る可能性があります。

水遊びでは、最初は「今日は水遊びはちょっと……」という感じがありましたが、友達が入っているのを見て参加できています。
そのため、いきなり誘うより、見てから入る・安心してから参加する流れが合っていると思います。

また、強い揺れや回転は好きですが、感覚刺激が大きい活動なので、楽しさと刺激の強さの調整は必要です。

苦手なこと

足元の安定・バランスを取ることに課題が見られます。
綱渡りでは足元をよく見たり、支えや長さを確認しながら慎重に進む様子があります。

身体を素早く切り替える動きも、今後さらに育てたい部分です。
走る・避ける・登る・滑る・方向転換するなど、全身を連動させる動きは経験を積んでいる段階です。

手先の微細運動も継続して伸ばしたいところです。
ブロックやニップ、ピタゴラ装置などで指先を使っていますが、細かな調整や道具操作は引き続き経験が必要です。

活動の切り替えや見通しも課題になりやすい可能性があります。
好きな遊びに集中できる一方で、次の活動への切り替えには、予告や安心できる声かけがあるとよいと思います。

課題

1つ目は、前庭感覚とバランス感覚の安定です。
揺れ・回転・傾斜・ジャンプが好きなので、その力を活かしながら、姿勢を保つ力や転ばない身体づくりにつなげていくことが大切です。

2つ目は、体幹と下半身の力を育てることです。
登る、しゃがむ、またぐ、踏ん張る、坂道を歩く、片足で支えるなどの経験を増やすことで、姿勢や運動の安定につながります。

3つ目は、手先の操作性を高めることです。
つまむ、はめる、組み立てる、転がり方を調整する、道具を使うなど、遊びの中で指先を使う経験を増やすとよいです。

4つ目は、イメージを言葉や行動にして伝える力です。
想像力が豊かなので、「どうしたい?」「次は何を作る?」「どこに行く設定?」など、遊びの中で言葉にする機会を増やすと、表現力やコミュニケーションにもつながります。

目標
短期目標

好きな揺れ・回転・水・砂遊びを通して、安心して身体を動かす経験を増やす。
平均台、坂道、トランポリン、滑り台などで、足元を意識しながらバランスを取る力を育てる。
工作や構成遊びの中で、指先を使って考えながら作る経験を増やす。

中期目標

全身を使った遊びの中で、姿勢保持・踏ん張る力・方向転換・身体の切り替えを高める。
友達や職員と一緒に、ごっこ遊びやルールのある遊びを楽しみながら、やり取りの力を育てる。
自分の「やりたい」「もう一回」「次はこうしたい」を言葉や行動で伝えられるようにする。

長期目標

自分の身体を安心して使い、揺れ・回転・水・砂・工作などの好きな遊びを通して、感覚調整力・身体の安定・表現力を育てる。
遊びの中で「考える」「試す」「工夫する」「友達と共有する」経験を積み、生活や集団活動への自信につなげていく。

支援の方向性

清那さんは、好きな世界に入りながら身体を使うことで大きく伸びるタイプだと思います。
「宇宙」「探検」「水の流れ」「ピタゴラ」「恐竜」など、本人がワクワクするテーマを入口にして、揺れる・登る・転がる・作る・運ぶ・掘る・流す活動を組み合わせるとよいです。

特に大切なのは、
好きな遊びを止めるのではなく、好きな遊びの中に発達の課題を入れていくことです。

清那さんの場合は、
宇宙ごっこ × 揺れ・回転 × バランス × 手先操作 × 友達とのやり取り
を大切にすると、楽しく成長につながっていくと思います。

<療育体験中に高い所が少し怖い、バランスが悪い、階段送り足、足の後ろ過敏、背中も過敏>
方針身体の土台である脊柱の柔軟性を高め、深い呼吸を促すことで、心身の安定と自己コントロール力を育みます。本人の豊かな想像力を活かした「宇宙探検」などの遊びの中で、やりたいことをやり切る体験を積み重ね、体幹の強化と集中力の向上を並行して進めていきます。
長期目標脊柱と呼吸の安定を通して自分の身体を安心して使いこなせるようになり、周囲の状況に合わせながら意欲的に活動できる土台を築きます。
短期目標好きな揺れや回転遊び、感覚遊びを通して、姿勢を保持する力(体幹)を育て、足裏や背面への刺激により感覚の過敏さを緩和します。
提供時間1回あたり60分〜90分

支援内容の提案

※各項目の「この案を採用する」をチェックしてから「採用案を保存」または印刷すると、選んだ案だけが印刷されます。

項目: 体幹の弱さとバランス能力
案1

目標:
脊柱の柔軟性を高め、姿勢を保持する力を育てる

内容:
大好きなエアリアルハンモックで「宇宙船」に見立てた揺れや回転を楽しみ、脊柱を柔らかく動かします。不安定な中で姿勢を保つ遊びを通し、無意識下で体幹を支える力を養い、座る姿勢の安定に繋げます。

領域: 運動・感覚
案2

目標:
相同の動きを通して身体の正中線を意識する

内容:
トランポリンでの両足ジャンプなど「相同の動き」を繰り返し、身体の中心(正中線)を捉える感覚を育てます。身体の軸が整うことで、階段の昇降や高い所でのバランス保持がスムーズに行えるよう支援します。

領域: 運動・感覚
案3

目標:
足裏の刺激から下半身の踏ん張る力を高める

内容:
裸足でのサーキット遊びや坂道歩きを通し、足裏のメカノレセプターを刺激します。下肢の安定から脊柱への連動を高め、揺れや傾斜がある場所でも自分の力でしっかりと踏ん張れる身体づくりを行います。

領域: 健康・生活
項目: 気が散りやすさと集中力
案1

目標:
やりたいことをやり切り、集中力の土台を作る

内容:
砂遊びや工作など、本人が夢中になれる活動を「やり切る」まで見守り、満足感を高めます。一つのことを完結させる体験の積み重ねが、脳の覚醒水準を整え、気が散りにくい安定した集中力へと繋がります。

領域: 認知・行動
案2

目標:
呼吸のアプローチから心の落ち着きを促す

内容:
水吹き遊びやシャボン玉など、しっかり「吐き切る」呼吸の遊びを取り入れます。深い呼吸は脊柱の柔軟性と連動し、自律神経を整えるため、周囲の刺激に振り回されず落ち着いて活動に取り組む力を育てます。

領域: 健康・生活
案3

目標:
感覚統合により不安を取り除き、注意力を高める

内容:
背中や足の後ろの過敏さを和らげるため、マットで身体を挟む圧迫刺激や、大きなボールでのマッサージを行います。身体の「安心安全」を脳に伝えることで、周囲への警戒心や注意散漫を軽減し、集中しやすい状態を作ります。

領域: 認知・行動
項目: 自分のペースと活動の切り替え
案1

目標:
オノマトペやリズムを使い、スムーズに動く

内容:
「シュッ」「パッ」といったオノマトペ(擬音)を動きに合わせ、身体のリズムを整えます。言葉だけでなくリズムで次の行動を伝えることで、本人のペースを尊重しながら、朝の準備などの活動の切り替えを促します。

領域: 言語・コミュニケーション
案2

目標:
ボール遊びを通して相手とのタイミングを合わせる

内容:
1対1のボール投げやキャッチボールを行い、相手の動きを見てタイミングを合わせる練習をします。自分のペースだけでなく、相手のリズムを感じる経験を重ねることで、集団生活における協調性の向上を目指します。

領域: 人間関係・社会性
案3

目標:
見通しの遊びでイメージ力と行動を繋げる

内容:
「宇宙探検のスケジュール」を一緒に立てるなど、得意の想像力を活かした見通しの支援を行います。次に何をするかを身体の感覚とイメージで一致させることで、納得感を持って自分から次の活動へ移れるよう支援します。

領域: 認知・行動