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基本方針・全体目標 (内藤結衣)

サービス種別放課後等デイサービス
年齢・学年11歳
利用者及び家族の意向切り替えができるようになってほしい。友達と遊べるようになってほしい、音や光に敏感なので落ち着いてほしい。敏感さを和らげて活動しやすい体になってほしい。牛乳、トマト、木綿豆腐が嫌いなので食べられるようになってほしい
給食の時、スプーンを眺めて食べることが進まない時がある。直線を眺めるのが好きなのはどうしてか知りたい。
児童の特徴内藤結衣さんの記録全体から読み取れる内容をもとにまとめました。

好きなこと
トランポリンやバランスボールなど、身体を動かす遊び
ハンモックや揺れる遊具など前庭感覚を使う活動
絵本を見ることや魚などの写真・イラストを見ること
積み木やレゴで高く積み上げたり作品を作ること
スポンジや感触遊びなどの感覚遊び
箱の中の物を触って当てる遊びなど、触覚を使った活動
得意なこと
好きな活動に集中して繰り返し楽しむこと
トランポリンやジャンプなどの粗大運動
積み木やレゴなど構成遊びにじっくり取り組むこと
手先を使った遊びや感覚遊びを楽しめること
興味のあるものをよく観察し、自分なりに遊びを広げられること
穏やかな雰囲気で自分のペースを保ちながら活動できること
嫌いなこと(苦手になりやすいこと)

記録の中では「嫌い」と明確に書かれているものはありませんでしたが、

自分から集団活動へ積極的に入る場面は少なく、様子を見てから参加することがある
初めての活動や周囲の状況を確認してから動き始める傾向がみられます。
苦手なこと
集団活動へ自発的に参加すること
他者とのやり取りを広げること
新しい活動への最初の一歩
気持ちや要求を言葉や行動で積極的に表現すること
今後の課題
友達との関わりやコミュニケーションをさらに広げること
集団活動へ安心して参加できる経験を積み重ねること
様々な運動遊びを通して姿勢保持やバランス能力を高めること
手先の巧緻性や身体全体の協調運動をさらに伸ばすこと
興味の幅を広げ、自信を持って新しい活動へ挑戦すること
一年を通しての変化・成長している点
来所後すぐに好きな活動へ向かうなど、活動への意欲が高まっています。
トランポリンやバランスボールなどで姿勢やバランスを保つ力が向上しています。
不安定な足場や高い場所にも少しずつ挑戦できるようになっています。
積み木やレゴでは集中して作品を作る時間が長くなり、創造性も育っています。
感触遊びや感覚遊びを楽しめる活動の幅が広がっています。
職員との関わりの中で安心して活動し、自分らしく過ごせる時間が増えています。
身体全体を使う遊びと手先を使う遊びの両方に積極的に取り組めるようになっています。
総評

結衣さんは、身体を動かすことや感覚遊び、構成遊びを楽しみながら、自分のペースで着実に力を伸ばしていることが大きな特徴です。特に、トランポリンやバランス遊びを通して姿勢や身体の使い方が安定し、積み木やレゴでは集中力や創造性も育っています。今後は、安心できる環境の中で友達との関わりや集団活動への参加経験を少しずつ増やしていくことで、社会性やコミュニケーション面のさらなる成長が期待されます。
方針脊柱の柔軟性と呼吸を整えることで、過敏さからくる身体の強張りを和らげ、安心安全の土台を築きます。本人の「やりたい」を尊重し、遊びをやり切る体験を通して、自己肯定感を高めながら集団活動や他者交流への意欲を育みます。
長期目標身体のコントロールと感情の安定を連動させ、感覚過敏を緩和しながら、友達との関わりや新しい活動に自信を持って挑戦できる。
短期目標脊柱へのアプローチと呼吸の支援により、過敏な場面でも脱力できるようになり、1対1のボール遊び等で他者とのリズムを合わせる楽しさを知る。
提供時間放課後:2時間〜3時間(長期休暇:4時間〜6時間)

支援内容の提案

※各項目の「この案を採用する」をチェックしてから「採用案を保存」または印刷すると、選んだ案だけが印刷されます。

項目: 感覚過敏(音・光・動けなくなる状態)
案1

目標:
恐怖麻痺反射(FPR)の統合を促し、過敏さを和らげる

内容:
不安の元となる脊柱の固さをとるため、バランスボール等で背面の柔軟性を高めます。マットで身体を包む圧迫刺激を行い、安心安全を感じる土台を作ることで、音や光への過敏さを身体の内側から和らげていきます。

領域: 健康・生活
案2

目標:
呼吸のアプローチにより、緊張時のフリーズを軽減する

内容:
過敏さで身体が固まった際、大きな声を出す遊びや「吐く」ことを意識した呼吸支援を行い、身体の緊張をリセットします。脊柱の柔軟性を高めることで、心理的な柔軟性も引き出し、刺激に対して動けなくなる状態を改善します。

領域: 健康・生活
案3

目標:
前庭覚と固有受容覚の統合により、感覚の防衛反応を抑える

内容:
ハンモックや揺れる遊具で前庭感覚を刺激し、脳幹レベルでの安心感を育てます。モロー反射の残存による過敏さを考慮し、ゆっくりとした揺れや圧迫刺激を組み合わせることで、外部刺激に対して過剰に反応しない身体作りを行います。

領域: 健康・生活
項目: 切り替えの難しさと見通し
案1

目標:
「やりたいことをやり切る」体験から、納得感を持って活動を終える

内容:
本人の興味がある積み木やレゴを、本人が満足するまで「やり切る」ことを最優先に支援します。脳が満足することで次の活動への切り替えがスムーズになるため、本人のペースを尊重し、無理な中断を避ける環境を整えます。

領域: 認知・行動
案2

目標:
オノマトペとリズムを用いた身体的な切り替えを促す

内容:
言葉だけの指示ではなく、動きに「シュッ」「パッ」といったオノマトペやリズムを合わせ、身体全体で切り替えのタイミングを掴みます。ストップ&ゴーの遊びを取り入れ、無意識下での動作のコントロールと切り替え能力を養います。

領域: 認知・行動
案3

目標:
イメージ力の強化により、次の活動への不安を解消する

内容:
次に起こる変化への不安を和らげるため、視覚的な見通しと共に、右脳へのアプローチを大切にします。脊柱の柔軟性を高めて感情の波を穏やかにし、小さな「できた」を認めることで、新しい活動へ前向きに移行できる自信を育てます。

領域: 認知・行動
項目: 友達との関わり・コミュニケーション
案1

目標:
ボール遊びを通して、他者との距離感やタイミングを学ぶ

内容:
1対1のボールの受け渡しから始め、相手のリズムに合わせる体験を積み重ねます。ボール遊びはコミュニケーションの基礎となる「やり取り」の練習に最適であり、楽しみながら友達との適切な距離感やタイミングを身体で覚えていきます。

領域: 人間関係・社会性
案2

目標:
「活用(Yes, And)」の姿勢で、他者との共有体験を広げる

内容:
本人の遊びを否定せず、職員や友達が「それいいね、次はこうしてみよう」と活用して遊びを発展させます。自分の表現が受け入れられる安心感の中で、他者と一緒に遊ぶことの楽しさを実感し、自発的な関わりを促します。

領域: 人間関係・社会性
案3

目標:
集団活動への安心感を高め、参加意欲を育む

内容:
まずは集団の様子を観察する時間を認め、安心安全が確保された段階でスモールステップで誘います。脊柱の柔軟性を高めて対人不安を和らげ、友達と同じリズムで動く「相同の動き」などを通して、集団内での一体感と自信を育てます。

領域: 人間関係・社会性
項目: 姿勢保持と身体の協調性
案1

目標:
足裏のメカノレセプターを刺激し、無意識の姿勢保持を助ける

内容:
裸足での活動を推奨し、足裏から脊柱への連動を高めます。トランポリンや不安定な足場での遊びを通して足裏のメカノレセプターを刺激し、意識しなくても背筋が伸び、バランスを保てる身体の土台を創っていきます。

領域: 運動・感覚
案2

目標:
「相同の動き」から「同側・対側の動き」へ発達を促す

内容:
両足ジャンプなどの「相同の動き」で身体の正中線を意識した後、片足立ちやクロスクロールなどの複雑な動きへ繋げます。身体の中心から末端への発達の流れを意識した粗大運動を行い、姿勢の崩れやぎこちなさを改善します。

領域: 運動・感覚
案3

目標:
ビジョントレーニングにより、目と身体の協応を高める

内容:
直線を眺める好みを活かし、動くものを目で追う追従運動や、目と手の協応を促す遊びを取り入れます。脊柱の柔軟性を高めて視機能を支える土台を整え、スプーンの操作やレゴなどの微細運動に必要なボディイメージを確立します。

領域: 運動・感覚
項目: 食事動作と口腔機能の発達
案1

目標:
吹く遊びを通して口腔機能を高め、発声や嚥下を助ける

内容:
シャボン玉や水吹き遊び、吹き戻しを行い、口の周りの筋肉や「息を吐き切る」力を育てます。口腔機能の発達は脊柱の柔軟性と密接に関わっているため、全身運動と並行して行うことで、食事の際の口の動きをスムーズにします。

領域: 健康・生活
案2

目標:
感覚統合アプローチにより、偏食や食感への過敏さを緩和する

内容:
特定の食材への拒否感に対し、無理強いせず、まずは砂遊びや粘土などの触覚遊びで手先の感覚を豊かにします。全身の感覚統合が進むことで、口の中の感覚過敏も和らぎ、新しい食感の食べ物へチャレンジする意欲を引き出します。

領域: 健康・生活
案3

目標:
脊柱から指先への発達の流れを整え、食具操作を安定させる

内容:
スプーン操作の向上に向け、まずは肩甲骨や肘を大きく使う粗大運動で上肢の土台を整えます。脊柱から指先へと繋がる「発達の流れ」に沿った遊びを行い、手首の柔軟性を高めることで、こぼさずに食べるための巧緻性を養います。

領域: 健康・生活