| サービス種別 | 児童発達支援 |
|---|---|
| 年齢・学年 | 8歳 |
| 利用者及び家族の意向 | 人とのかかわり方の課題(人にちょっかいを出していやがられる)、うまく表現できず手や足が出る 体幹が弱い(授業中にじっとしていられない)、自分の感覚優位(自分が楽しいことは空いても楽しいと思ってしまう) |
| 児童の特徴 | 1.好きなこと ハンモック、エアリアルハンモック トランポリンから跳ぶ遊び 高い所からマットへ飛び込む遊び チャンバラ、剣を使った遊び サッカー、ドッジボール、ボール投げ 鬼ごっこ、追いかけっこ 水鉄砲を使った水遊び 車輪付きの台車や車に乗り、速さや回転を楽しむこと 電子ピアノを弾くこと 友だちや職員と一緒に身体を動かすこと 小学校入学後も、揺れる、跳ぶ、回る、走る、登るなどのダイナミックな遊びを好んでいます。6月には高い場所からのジャンプについて、自分から「高く飛ぶから見といて」と伝える姿もあり、得意な動きを人に見てもらうことも喜びになっています。 2.得意なこと・伸びていること 身体を大きく使った運動 トランポリン、ハンモック、高所からのジャンプなど、全身を使う運動に意欲的です。助走をつけて跳ぶ、タイミングを合わせて着地するなど、身体を大きく使う力が伸びています。 挑戦を続ける力 難しい遊具や登る活動にも、簡単に諦めず取り組めています。以前は登れず悔しそうにする姿がありましたが、最終的に登れた時には「やった」と喜ぶなど、成功まで挑戦を続ける力があります。 ボール遊び ボールを投げる、狙う、受ける、蹴るなどの活動が好きで、ドッジボールや鬼ごっこにも参加しています。相手やボールの位置を見ながら身体を動かす経験が増えています。 友だちとの遊び 入学後は、友だちと一緒に乗り物に乗る、チャンバラをする、水遊びをするなど、他児との遊びがさらに広がっています。相手の動きを見て攻撃を交わす、順番や勝敗を受け入れるなど、遊びを通した社会性の成長も見られます。 気持ちの切り替え ビリヤードでは、勝敗を意識しながらも、結果を受け入れて遊びを続けることができています。失敗や負けに対して、気持ちを切り替える力が育っています。 模倣する力 職員の動きを見て、ピアノの弾き方やリズムをまねることができています。目で見た動きを自分の身体で再現する力があります。 自分の希望を伝える力 「高く飛ぶから見といて」「ボールで遊びたい」など、やりたいことを言葉で伝える姿があります。自分の興味や目的を周囲に発信する力が伸びています。 3.苦手なこと・気になること 不安定な場所でのバランス バランスボールや不安定な足場では、姿勢を保ちながら手足を別々に動かすことに難しさがあります。動きが大きくなると、身体の軸が崩れやすい様子があります。 細かな身体の調整 跳ぶ、走る、回るなど勢いのある動きは得意ですが、ゆっくり動く、途中で止まる、力加減を変えるなど、細かな運動調整は発達途中です。 登る活動への不安 高い場所や登る活動には意欲がありますが、足場が不安定になると怖さや不安が出ることがあります。登れなかった時には悔しさが強く表れることもあります。 周囲を見ながら安全に動くこと 活動に夢中になると、相手との距離や周囲の状況より、自分の動きたい気持ちが先に出やすいと考えられます。チャンバラ、ボール、水遊びなどでは、安全な距離や力加減を知らせる必要があります。 暑さや身体状態への気づき 5月の記録では、暑さのため自分からシャツを脱ぎ、トランポリンの中で休む姿がありました。身体の不快感に気づき、休息を取ることはできていますが、今後も水分補給や暑さへの対応を周囲と一緒に確認することが必要です。 気持ちや困り感の表現 成功した時の喜びや、やりたいことは表現できています。一方で、「怖い」「難しい」「手伝ってほしい」「休みたい」などの困り感も、言葉で具体的に伝えられるようになることが課題です。 4.就学前から小学校入学後の変化 就学前は、好きな運動を自分のペースで繰り返し楽しむ姿が中心でした。小学校入学後は、次のような成長が見られます。 友だちと一緒に遊ぶ時間が増えた 勝敗やルールのある遊びに参加できるようになった 相手の動きを見て、自分の動きを調整する場面が増えた 自分の得意なことを「見て」と伝えられるようになった 失敗や負けを受け入れ、気持ちを切り替えられる場面が増えた 身体の不快感に気づき、休憩する姿が見られた ピアノなど、粗大運動以外の活動にも興味が広がった 一方で、入学後は集団生活や学校生活の中で、周囲に合わせる、順番を待つ、気持ちを切り替える、疲れや困り感を伝えるといった力が、より必要になる時期です。 5.今後の課題 身体面 不安定な場所で姿勢を保つ力 体幹と足元を安定させる力 動きながら周囲を見る力 急に止まる、方向を変える力 力加減や速さを調整する力 目と手、目と足を協調させる力 左右の手足を別々に使う力 対人・社会性 相手との距離を意識する 順番や簡単なルールを守る 勝ち負けを受け入れる 相手の様子を見ながら遊び方を変える 自分だけでなく、友だちも楽しめる遊び方を知る 気持ち・自己調整 怖い、難しい、悔しい、疲れたなどを言葉で伝える 興奮した状態から落ち着く 失敗後に気持ちを切り替える 活動と休憩を自分でも選べるようになる 学校生活で頑張った後に安心して身体を緩める 6.今後の支援の方向性 羽馬さんは、身体を動かすことで気持ちが整い、自信や対人関係が育つタイプと考えられます。そのため、運動を抑えるのではなく、好きな活動の中に発達課題を組み込むことが重要です。 例えば、トランポリンでは「跳ぶ」だけでなく、合図で止まる、着地点を狙う、回数を数える活動を加えます。チャンバラでは、相手との距離、力加減、交代、終了の合図を経験します。ボール遊びでは、投げるだけでなく、待つ、受ける、相手に合わせることを取り入れます。 小学校入学後は、学校で頑張る時間が増えています。施設では、本人が好きな運動を十分に楽しみ、身体と気持ちを整えたうえで、少しずつルール、協調、自己表現につなげる支援が適しています。 |
| 方針 | 本人の『やりたい』という意欲を最優先に、ダイナミックな全身運動を通じて身体の土台を整えます。脊柱の柔軟性と呼吸へのアプローチにより、感情のコントロールと他者との適切な距離感を育み、学校生活での緊張をリセットできる安心安全な環境を提供します。 |
| 長期目標 | 身体の軸(正中線)を確立し、感情と動作のコントロール力を高めることで、友だちと心地よい距離感で関わり、自分の状態を言葉で伝えられるようになる。 |
| 短期目標 | 相同の動きから同側の動きへの発展、および『吐き切る呼吸』の習得により、力加減の調整やルールのある遊びの中での自己抑制を身につける。 |
| 提供時間 | 60分〜90分 |
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