| サービス種別 | 児童発達支援 |
|---|---|
| 年齢・学年 | 3歳 |
| 利用者及び家族の意向 | 言葉が少ない、落ち結手ご飯が食べれない、よく転ぶ、夜寝ない 初めての葉所は緊張する、癇癪を起す |
| 児童の特徴 | 1.1年間の変化 ① 安心して活動へ入れるようになった 利用当初は、スライダーや新しい遊具に抵抗や怖さがあり、職員に抱っこや手つなぎを求める姿が見られました。しかし、繰り返し経験する中で、職員の支えを受けながら挑戦し、次第に自分で登る、滑る、渡ることが増えています。 特に滑り台では、当初は抱っこや両手での援助が必要でしたが、後半には梯子をつかんで自分で登り、斜面を何度も滑れるようになりました。「やってみよう」が「できた」という自信につながっています。 ② 身体の使い方が大きく広がった 水遊び、滑り台、トランポリン、バランスボール、追いかけっこ、ジャンプ、積み木運びなど、全身を使う活動に意欲的に参加しています。 1年間を通して、次の力が伸びています。 走る、跳ぶ、登る、滑る、投げる動き バランスを取りながら姿勢を保つ力 両手・両足を同時に使う力 目で動きを追い、タイミングを合わせる力 身体の位置や動きを感じる力 遊具や障害物に合わせて身体を調整する力 後半には、ハイハイコースを上手に進む、跳び箱の隙間をジャンプする、橋を渡る、バランスボール上で姿勢を保つなど、複数の動きを組み合わせた活動にも取り組めています。 ③ 手先の操作が上達した 積み木、ビーズ、型はめ、ひらがなパズル、カップ積み、ボーリング、ハサミ、洗濯ばさみなど、指先を使う遊びを繰り返しています。 当初から物をつまむ、集める、箱に入れることが好きでしたが、現在は、 積み木やビーズを順番に組み立てる 小さな部品をつまんではめる カップやピンを並べる ハサミで段ボールを切る 道具の使い方を工夫する といった、より計画性のある操作へ発展しています。 ④ 数字・色・形・文字への関心が深まった 数字の書かれたボール、ダーツ、型はめ、色遊び、ひらがなパズルなどへの興味が強く見られます。 色の名前を発音する、数字を順番に並べる、数字を職員と一緒に数える、ひらがなを読み上げるなど、遊びの中で認知と言葉が結びついてきました。特に丸い形のピースを大切に扱うなど、形へのこだわりや好みも明確になっています。 ⑤ 言葉とコミュニケーションが増えた 活動初期から「イエーイ」などの声やジェスチャーが見られましたが、その後は、 「うん」と返事をする 色や数字、文字を声に出す 職員の言葉を模倣する 「やりたい」という気持ちを表情や行動で伝える 相手の言葉を聞いて遊び方を変える といったやり取りが増えています。 2026年7月の水遊びでは、職員の言葉を真似しながらやり取りを楽しむなど、コミュニケーションを遊びの中で広げています。 ⑥ 他児との関わりが増えた 初期には一人で感覚遊びを楽しむことが中心でしたが、次第に他児と積み木を積む、遊具を一緒に使う、順番や場所を意識する、共同作業をする姿が増えています。 一方で、お気に入りの物や場所を譲りにくい場面もあります。しかし、自分の希望を表す力が育ってきたことの表れでもあり、今後は相手の気持ちやルールと折り合いをつける経験につなげていく段階です。 2.好きなこと 水や感覚を楽しむ遊び プール、水鉄砲、ホース、水風船 水を入れる、流す、かける、すくう遊び 砂遊び、足裏で砂や水の刺激を感じること バランスボール、揺れ、回転、滑り台 固有受容感覚や前庭感覚を十分に感じる遊び 身体を動かす遊び 滑り台 追いかけっこ トランポリン、ジャンプ ボール投げ、ボーリング ハイハイ、障害物コース 風船を打つ、追いかける遊び 組み立て・操作する遊び 積み木 ビー玉転がし 型はめ ビーズや小さな部品 カップ積み ハサミや洗濯ばさみ 興味のある題材 数字 色 ひらがな 丸い形 車、トミカ 野球を連想する遊び 音、電子ピアノ、歌 3.苦手なこと 初めての活動や不安定な姿勢 新しい遊具、高い場所、滑る・揺れる・傾く活動では、最初に怖さが出やすく、職員の手や抱っこを求めることがあります。ただし、安心できる援助があれば、繰り返しの中で挑戦できています。 バランスを保ちながら複数の動きを行うこと 足場が変化する場所や、座位・立位を保ちながら手を使う活動では、身体が不安定になることがあります。特に、揺れる遊具や細い橋では慎重さが必要です。 他児との共有や切り替え お気に入りの積み木、ボール、遊具などを手放しにくいことがあります。また、遊びに夢中になると、次の活動への切り替えに時間がかかる可能性があります。 口周りの調整 しゃぼん玉では、息を「吹く」ことより、唾を飛ばす動きになる場面がありました。呼吸、唇、頬、舌を協調させる動きは、今後も遊びを通して経験を重ねる必要があります。 4.現在の課題 ① 身体の安定性と協調運動 身体を動かす意欲は高まっていますが、体幹を保ちながら手足を別々に使う力、左右を協調させる力、動きを止める力をさらに育てる必要があります。 ② 不安を感じた場面での自立 職員の支えがあれば挑戦できますが、支えがなくても「自分でできる」と感じられる経験を増やすことが課題です。援助を急に外すのではなく、抱っこ、手つなぎ、指一本、見守りへと段階的に減らしていくことが大切です。 ③ 気持ちや要求の言語化 表情、行動、単語で意思を伝えられるようになっています。今後は、「やりたい」「貸して」「もう一回」「手伝って」「いや」など、場面に合った言葉を増やしていく必要があります。 ④ 他児との関係づくり 一緒に遊ぶ経験は増えていますが、順番、貸し借り、協力、待つことなどを、楽しい遊びの中で身につけていく必要があります。 ⑤ 遊びの広がり 好きな遊びを繰り返す力は大きな長所です。一方で、同じ遊びに偏りすぎないよう、好きな数字、丸、ボール、水などを入口にして、新しい素材やルールへ広げることが課題です。 5.今後の方向性 身体から安心をつくる 水、砂、滑り台、揺れ、ジャンプ、押す・引く・運ぶ遊びを継続し、身体を十分に使った後に、手先や言葉の活動へつなげます。身体が満たされることで、集中、情緒の安定、対人関係の土台が整いやすくなります。 「やりたい」を起点に挑戦を広げる 冬馬君は、興味を持った活動には繰り返し取り組む力があります。好きな遊びを十分に楽しんだ上で、少しだけ高さを変える、距離を伸ばす、数を増やす、他児と一緒に行うなど、小さな変化を加えていきます。 成功体験を言葉と結びつける 「登れたね」「自分で切れたね」「順番を待てたね」など、できたことを具体的な言葉で返し、自分の成長を実感できるようにします。「できた」「もう一回」という本人の言葉につなげることが重要です。 言葉・認知・運動を一体化する 数字を数えながらジャンプする、色を選んで投げる、文字カードを探して運ぶなど、冬馬君の好きな数字・色・形・文字を身体遊びと組み合わせると、学びへの意欲を自然に引き出せます。 他児との協働遊びを増やす 一緒に運ぶ、交互に転がす、同じ物を作る、役割を分けるなど、勝ち負けよりも共同で完成させる遊びを増やします。物の取り合いが起きた際は、すぐに制止するだけでなく、「使いたかったね」と気持ちを受け止め、「交代」「一緒に使う」方法を具体的に伝えることが望まれます。 総合所見 冬馬君は、この1年間で、不安がある活動にも職員と一緒に挑戦し、自分でできることを着実に増やしてきました。 特に、滑り台や水遊び、ジャンプ、追いかけっこなどの全身運動と、積み木、型はめ、数字、ひらがななどの認知・微細運動の両面で成長が見られます。 今後も、冬馬君の「好き」「やりたい」「もう一回」という気持ちを大切にしながら、身体の安定、言葉での表現、他児との共有や協力へつなげていくことが必要です。無理に苦手をさせるのではなく、安心できる人と好きな遊びを十分に楽しむ中で、自然に挑戦の幅を広げていく支援が適しています。 |
| 方針 | 身体の土台作りを中心に、安心安全な環境で「やりたい」をやり切る経験を積み、情緒の安定と言葉の発達を促します。 |
| 長期目標 | 脊柱の柔軟性と呼吸を整えることで、身体のコントロール力と感情の柔軟性を高め、豊かな自己表現と社会性を育みます。 |
| 短期目標 | 好きな遊びの中で「相同の動き」や「吹く遊び」を取り入れ、体幹の安定と口腔機能の向上、言葉の表出を目指します。 |
| 提供時間 | 60分〜120分 |
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