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基本方針・全体目標 (足立 咲ま 3)

サービス種別児童発達支援
年齢・学年年長
利用者及び家族の意向指示されると動けない(理解できていないのと不安が大きい)、不安が強い、ブランコ苦手、人の名前を覚えられない(覚えても一週間で忘れる)、疲れがたまると熱が出やすい、お箸が使えない、指が使えずお茶を口で開ける。3歳までママも言えなかった。
児童の特徴発達検査(4歳・5歳)に加えて、今回の**日々の記録(本日の様子)**を見ると、この子の本質はかなり明確です。
結論から言うと——

■この子にとって本当に必要なこと(核心)

👉 「身体から整えて、感覚→理解→行動の順で育てること」

以下、根拠を踏まえて“支援の本質”を整理します。

① 発達記録から見える本質(かなり重要)
■① 感覚を通すと一気に伸びる子
ブランコ・滑り台・揺れ → 楽しみながら発達
呼吸・風船・ハーモニカ → 落ち着く
揺れ・圧・触覚で安定

👉 前庭覚・固有受容覚が入ると一気に整う
(※3ページすべてに共通)

■② 自分で考えて動ける力がある
「靴脱いでやってみたら?」→再挑戦
遊びを自分で展開
空間を作る・工夫する

👉 主体性はすでに高い(かなり強み)

■③ 楽しさがスイッチ
楽しい活動では集中・持続
興味があると一気に入る

👉 やらせる支援は逆効果、ハマらせる支援が必須

■④ 感覚統合が鍵
視覚・触覚・前庭覚・呼吸が全部関係
タイミング・リズムで動きが良くなる

👉 脳ではなく身体から学ぶタイプ

② 一方で残っている課題(検査+記録統合)
■① 言葉だけでは入らない
聴覚理解が弱い(検査でも明確)
記録でも「動き・体験中心」

👉 言葉指示中心はNG

■② 不安定さは「わからない時」に出る
注意が逸れる
刺激行動にいく

👉 原因は“理解不足”と“見通し不足”

■③ 手先・再現の弱さ
見て真似るのが難しい
ただし体験するとできる

👉 運動プランニング課題

③ 必要な支援(ここが最重要)
■① 感覚入力を先に入れる(最優先)

具体:

ブランコ・揺れ
滑り台・坂
押す・引く・運ぶ
呼吸(風船・吹く遊び)

👉 先に身体を整えないと何も入らない

■② 「見てわかる」環境を徹底

具体:

見本を見せる
完成形を提示
手順を視覚化

👉 この子は視覚で理解する子

■③ 遊びの中で学ばせる

具体:

運動×ルール
工作×順序
ごっこ遊び×やり取り

👉 課題としてやらせると崩れる

■④ 成功体験を設計する

具体:

できるレベルから
すぐ褒める
「できた」を言語化

👉 自己効力感が成長エンジン

■⑤ 見通しを作る

具体:

「今→次→最後」
タイミングを合わせる支援

👉 不安=行動崩れの原因

④ 自信・意欲を伸ばす関わり
■① 「一緒にやる」が鍵
一緒に遊ぶと関係が広がる
👉 人とのやり取りはここから
■② 主体性を止めない
自分で考えた遊びを尊重
👉 指示より「提案」
■③ 感覚遊びを“成功体験化”
揺れながらできた
動きながらできた

👉 身体でできた=本当の自信

⑤ 総合評価(かなり重要)

この子は

👉 「高い主体性 × 感覚入力型 × 視覚優位」

です。

⑥ 一言でまとめると

👉 「身体が整えば一気に伸びる子」

⑦ 支援の優先順位(現場用)

① 感覚(揺れ・圧・呼吸)
② 視覚(見せる)
③ 遊び(楽しさ)
④ 言葉(最後)
方針本人の高い主体性と視覚優位な特性を最大限に活かし、まずは身体の土台である脊柱の柔軟性と呼吸を整えることで、心理的な安心安全を確保します。感覚入力から理解、行動へと繋がる発達の階層を意識し、遊びを通じた成功体験の積み重ねによって、自己肯定感と日常生活の自立を育みます。
長期目標脊柱の柔軟性と深い呼吸を確立することで感情の安定を図り、ボディイメージの向上を通じて、周囲との円滑なコミュニケーションや手先の細かな動作の習得を目指します。
短期目標相同の動きやリズム遊びを通じて身体の正中線を意識し、前庭覚や固有受容覚を統合することで、バランス能力の向上と発語の意欲を高めていきます。
提供時間1時間

支援内容の提案

※各項目の「この案を採用する」をチェックしてから「採用案を保存」または印刷すると、選んだ案だけが印刷されます。

項目: 不安が強く緊張しやすい
案1

目標:
脊柱の柔軟性を高め、身体から安心感を作ります。

内容:
不安の元となる脊柱の固さを和らげるため、バランスボールを用いた背面の柔軟運動を行います。呼吸を深く吐き切る遊びを取り入れ、身体の内側から安心感を作ることで、新しい環境への心理的な柔軟性を育てていきます。

領域: 健康・生活
案2

目標:
恐怖麻痺反射(FPR)の統合を促し、情緒を安定させます。

内容:
身体の背面やふくらはぎへの圧迫刺激を伴う遊びを行い、恐怖麻痺反射の統合を促します。マットに包まれるような安心感のある活動を通じ、感覚過敏を緩和させながら、リラックスした状態で活動に取り組める土台を作ります。

領域: 健康・生活
案3

目標:
やりたいことをやり切り、自己効力感を高めます。

内容:
本人の主体性を尊重し、自ら選んだ遊びを最後までやり切る経験を積み重ねます。成功体験を視覚的にフィードバックすることで、無意識下の不安を「できた」という自信に書き換え、自発的な行動の幅を広げていきます。

領域: 認知・行動
項目: 聞く力の弱さと語彙の少なさ
案1

目標:
リズムと動きを合わせ、言葉の獲得を促します。

内容:
視覚優位な特性を活かし、絵カードとオノマトペを組み合わせたリズム遊びを行います。身体の動きに擬音を合わせることで、聴覚情報の処理を助け、楽しみながら語彙数とコミュニケーション意欲を向上させていきます。

領域: 言語・コミュニケーション
案2

目標:
口腔機能の発達を促し、明瞭な発声を支援します。

内容:
吹き戻しや水吹き遊び、シャボン玉などの「吹く」活動を通じ、口腔周囲の筋肉と呼吸のコントロール力を高めます。しっかりと息を吐き切る力を育てることで、明瞭な発声とリズム感のある会話の土台を構築します。

領域: 言語・コミュニケーション
案3

目標:
視覚的な見通しにより、聴覚理解を補完します。

内容:
言葉だけの指示ではなく、手順を視覚化したスケジュール提示を行います。次に何をするかを目で見て理解することで、聴覚的な負担を軽減し、落ち着いて相手の話を聞き、やり取りを楽しむ心の余裕を育んでいきます。

領域: 人間関係・社会性
項目: バランス能力と高い場所への苦手意識
案1

目標:
前庭覚を刺激し、バランス感覚を整えます。

内容:
バランスボール座位やエアリアルハンモックを用いた揺れの遊びを通じ、三半規管や前庭感覚を刺激します。小さな揺れから段階的に経験し、身体の傾きを脳が正しく認識できるようにすることで、階段や段差への恐怖心を軽減していきます。

領域: 運動・感覚
案2

目標:
相同の動きから身体の正中線を意識させます。

内容:
大きなトランポリンでの両足ジャンプなど、相同の動きを繰り返し行います。身体の真ん中(正中線)を意識することで、重心のコントロール力を高め、不安定な場所でも自分の身体を支えられるバランス能力を養います。

領域: 運動・感覚
案3

目標:
固有受容覚を刺激し、ボディイメージを確立します。

内容:
重いものを運ぶ、あるいは壁を押すといった「力を使う」遊びを通じ、筋肉や関節からの刺激(固有受容覚)を入力します。自分の身体のサイズや位置を正確に把握することで、高所や狭い場所でも安全に動ける自信を育てます。

領域: 運動・感覚
項目: 手先の不器用さとお箸の使用
案1

目標:
粗大運動から微細運動への発達を促します。

内容:
いきなり指先を使うのではなく、脊柱から肩甲骨、肘、手首へと繋がる発達の流れを意識した粗大運動を行います。ぶら下がりやハイハイ遊びで肩周りの安定性を高めることで、末端である指先の操作性を向上させていきます。

領域: 運動・感覚
案2

目標:
足裏の感覚を刺激し、姿勢保持能力を高めます。

内容:
裸足での活動を基本とし、足裏のメカノレセプターを刺激します。土台となる足元が安定することで、座位での姿勢が崩れにくくなり、食事の際にお箸や道具を安定して扱えるための体幹の安定を間接的に支援します。

領域: 健康・生活
案3

目標:
手掌把握反射の統合を進め、道具の操作を助けます。

内容:
手のひらへのマッサージや、握る・離すを繰り返す遊びを通じ、手掌把握反射の統合を促します。指先の分離した動きを練習し、お茶の蓋を開ける、お箸を持つといった日常動作に必要な微細運動能力をスモールステップで習得します。

領域: 健康・生活
項目: 人の名前の記憶と社会性
案1

目標:
視覚情報とリズムを合わせ、記憶の定着を図ります。

内容:
人の名前を覚える際、顔写真と名前、さらにその人を象徴するポーズやリズムを組み合わせて提示します。視覚優位な特性を活かし、身体の動きとセットで記憶することで、情報の保持と想起をスムーズに行えるよう支援します。

領域: 認知・行動
案2

目標:
ボール遊びを通じ、対人関係の基礎を学びます。

内容:
1対1のボールの受け渡し遊びを行い、相手との距離感やタイミングを体感します。相手の名前を呼びながらパスを出すなどのルールを加えることで、コミュニケーションの楽しさを感じながら、自然な形で他者への関心を広げます。

領域: 人間関係・社会性
案3

目標:
疲れやすさに配慮し、活動の質を調整します。

内容:
疲れが熱に出やすい特性を考慮し、活動の合間に深い呼吸や脱力の時間を設けます。身体のオンとオフの切り替えを遊びの中で練習し、エネルギーを出し切りつつも、過度な疲弊を避ける自己管理能力の基礎を育んでいきます。

領域: 健康・生活