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基本方針・全体目標 (無題)

サービス種別児童発達支援
年齢・学年3歳
利用者及び家族の意向言葉が遅い、集中力がない、マルチタスクが苦手、好きなことはする、手先が不器用、トイレにいかない
児童の特徴① 好きな遊び(興味・ワクワクの源)
工具遊び(ドライバー・ネジ・くぎ打ち・分解・組み立て)
ビー玉遊び(転がす・目で追う・繰り返し試す)
ボール遊び(入れる・転がす・追視)
砂遊び・水遊び(強い感覚刺激)
滑り台(繰り返し)
風船遊び(膨らます・追視)
トランポリン・ジャンプ
斜面・坂・段差遊び(登る・滑る)
ロープ遊び(引っ張る・ぶら下がる)

特徴
「繰り返し」「変化」「試行錯誤」がある遊びを好む

② 好きな動き(身体発達の方向性)
押す・引く(ロープ・遊具)
登る(斜面・階段・遊具)
滑る(前庭刺激)
跳ぶ(ジャンプ・トランポリン)
回転・揺れ(ブランコ・身体操作)
手先操作(つまむ・回す・入れる)
目で追う(追視・空間認知)

特徴
前庭感覚+固有受容覚+手先の協応が強く発達している

③ 苦手な動き(現状の課題)
高所での不安定な姿勢保持(最初は滑り台で恐怖あり)
身体全体のコントロール(初期は転びやすい)
足からのブレーキ・減速(最初は難しい)
姿勢の安定(抱っこ要求が多い時期あり)
感情と動きの切り替え(「ママ」と不安になる)

特徴
「バランス × 安心感 × 身体コントロール」が課題

④ 必要な身体の使い方(核心)

ここが一番重要です。

●① 体幹主導の動き
手先だけでなく「体幹→手足」の連動
全身を使った動きへ
●② 前庭感覚の統合
滑る・揺れる・回る中で
→「怖い→楽しい」へ変換
●③ 固有受容覚の強化
押す・引く・登る
→身体の位置感覚を明確に
●④ 目と身体の協応
追視+手操作
→空間認知の向上
●⑤ ブレーキ・調整力
登るだけでなく
→「止まる・減速する」力

まとめ
「感覚 → 身体 → コントロール」の統合段階に入っている

⑤ 苦手動きの本質(発達的解釈)

単なる苦手ではなく、

不安(情緒)
前庭刺激の未統合
体幹の安定不足
感覚の整理不足

が重なった状態

つまり
「できない」ではなく「まだ統合途中」

総合評価(発達支援コーチ視点)

川崎翔生君は

▶ 発達段階

感覚統合 → 全身運動 → 精緻化へ向かう途中

▶ 強み
好奇心が非常に高い
試行錯誤ができる
感覚遊びに没頭できる(非常に重要)
繰り返し学習ができる
▶ 核心
「遊びの中で神経発達がかなり良い方向に進んでいる」状態

弟が生まれてから母に対する甘えが強くなり、トイレもいけなくなった。
当施設来所時も「ママ」とないていたが、今は不安にはなるもののすぐに切り替えられている。
方針本人の高い好奇心と『やりたい』という意欲を最優先に尊重し、遊びの中で身体の土台を整えます。脊柱の柔軟性と呼吸へのアプローチを通して、不安感の解消と情緒の安定を図りながら、手先の操作性や多角的な注意力を育む統合的な支援を行います。
長期目標身体の感覚統合を進めることで、自分の体を思い通りにコントロールできるようになり、自信を持って言葉や他者との関わりを楽しめるようになる。
短期目標好きな遊びをやり切りながら、呼吸と動きを合わせることや、複数の感覚を同時に使う遊び(マルチタスク)を通して、集中力と自己調整力を高める。
提供時間60分

📎 アップロードされたファイル

支援内容の提案

※各項目の「この案を採用する」をチェックしてから「採用案を保存」または印刷すると、選んだ案だけが印刷されます。

項目: 手先の不器用さと集中力への支援
案1

目標:
脊柱から指先への発達の流れを促し、操作性を高める

内容:
大好きな工具遊びを通じ、脊柱から肩甲骨、肘、手首へと繋がる身体の発達の流れを意識した動きを取り入れます。ネジを回す、釘を打つといった微細運動の前に、まずはロープを引く等の粗大運動で腕全体の連動性を高め、集中して取り組む土台を作ります。

領域: 運動・感覚
案2

目標:
固有受容覚を刺激し、力加減や指先のコントロールを学ぶ

内容:
ビー玉遊びや工具での組み立てを通じ、指先の感覚を養います。いきなり細かな作業を求めるのではなく、重いものを運ぶ等の固有受容覚への刺激を先に行うことで、自分の手足の位置を明確にします。やりたいことをやり切る体験を積み、深い集中力を育てます。

領域: 認知・行動
案3

目標:
目と手の協応動作を深め、試行錯誤する力を養う

内容:
ビー玉転がしのコース作りや工具での分解遊びを通じ、目で追う力と手の動きを連動させます。本人の『試行錯誤したい』という欲求を大切にし、失敗も一つの経験として認めながら、納得いくまで取り組める環境を整えることで、手先の器用さと粘り強さを引き出します。

領域: 運動・感覚
項目: 言葉の遅れと呼吸・リズムへのアプローチ
案1

目標:
呼吸を整え、発声の土台となる口腔機能を向上させる

内容:
風船遊びや水吹き遊びを通じ、しっかりと『吐き切る』呼吸を促します。呼吸が深まることで脊柱が安定し、発声に必要な口腔機能の発達を助けます。本人のワクワクする気持ちに合わせ、楽しい場面で自然と声が出るようなオノマトペを用いた関わりを行います。

領域: 言語・コミュニケーション
案2

目標:
動きとリズムを合わせ、言葉のリズム感を獲得する

内容:
トランポリンでのジャンプやボール遊びに合わせ、リズム良く声を出す練習をします。身体の相同の動き(両手両足)に発声を乗せることで、脳への刺激を促し、言葉のリズム化を支援します。歌やリズム遊びを好む長所を活かし、楽しみながら語彙を増やしていきます。

領域: 健康・生活
案3

目標:
安心安全の確保により、自発的なコミュニケーションを促す

内容:
脊柱の柔軟性を高める遊びでリラックス状態を作り、情緒を安定させます。身体が緩むと心の柔軟性も高まり、言葉が出やすくなります。本人の手引きや表情での要求を丁寧に汲み取り、やり取りが楽しいと感じられる成功体験を積み重ねて発語の意欲を育てます。

領域: 言語・コミュニケーション
項目: マルチタスク能力と空間認知の向上
案1

目標:
複数の感覚を統合し、状況に合わせて動く力を養う

内容:
トランポリンで跳びながら風船を目で追う、坂道を登りながらボールをカゴに入れる等、デュアルタスクの遊びを取り入れます。前庭覚と視覚、固有受容覚を同時に使うことで、脳の処理能力を高め、日常生活でのマルチタスクへの適応力をスモールステップで育てます。

領域: 認知・行動
案2

目標:
前庭感覚を刺激し、空間の中での自己位置を把握する

内容:
滑り台やブランコ、斜面での遊びを通じ、身体のバランス感覚(前庭覚)を養います。揺れや回転の中で、自分の身体がどこにあるかを認識する力を高めることで、空間認知能力を向上させます。遊びの中に『止まる・減速する』ルールを加え、自己抑制力も育みます。

領域: 運動・感覚
案3

目標:
追視と身体操作を組み合わせ、周囲の状況を捉える力を育む

内容:
転がるビー玉を目で追いながら自分も移動する、飛んでくる風船をキャッチする等の遊びを行います。視機能と全身運動を連動させることで、周囲の状況を瞬時に判断して動く力を養います。好きな遊びに没頭する中で、自然と複数の情報に注意を向ける練習をします。

領域: 認知・行動
項目: 不安感の解消と切り替え・生活習慣の支援
案1

目標:
脊柱の柔軟性を高め、母子分離や環境変化への不安を和らげる

内容:
不安の元となる脊柱の固さをとるため、バランスボールやマット遊びで背面の柔軟性を高めます。身体がリラックスすることで、心理的な安心感(安全基地)が作られます。分離時の不安を無理に抑えるのではなく、身体アプローチから心の安定をサポートします。

領域: 人間関係・社会性
案2

目標:
『やり切り』体験を通じ、自己肯定感と切り替えの力を育む

内容:
本人が納得するまで遊びをやり切る時間を保障します。満足感を得ることで、次の活動へのスムーズな切り替えが可能になります。トイレへの拒否感に対しても、無理強いせず、まずは砂遊びや水遊びで触覚刺激を楽しみ、身体の感覚を整えることから始めます。

領域: 健康・生活
案3

目標:
ストップ&ゴーの遊びで、感情と動きのコントロールを学ぶ

内容:
音楽や合図に合わせた『ストップ&ゴー』の遊びを通じ、身体的なブレーキ力を養います。これが感情のブレーキ(自制心)へと繋がります。弟さんの誕生による甘えや不安も、大きな声を出したり全身を動かしたりする発散遊びの中で受け止め、情緒の安定を図ります。

領域: 人間関係・社会性