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基本方針・全体目標 (無題)

サービス種別放課後等デイサービス
年齢・学年13歳
利用者及び家族の意向自分で用意をしない、かたずけをしない、感情の制御がむつかしい(これが一番の課題)
円滑なコミュニケーションがむつかしい(他人、家族は別)
身体に過敏あり、不安が強い、生きづらさを感じないようにしてほしい
児童の特徴1. 全体像

山庄司 飛龍くんは、
自然の中で、身体を大きく使いながら、五感で感じる遊びに強く反応する子です。

特に、
水・泥・砂・火・木・石・山道・虫・食べ物など、自然物を使った活動の中で、集中力・意欲・感情表現・人との関わりが引き出されています。

一方で、楽しくなるほど動きが大きくなりやすく、
力加減・安全確認・バランス・気持ちの調整に支援が必要な場面があります。

2. 好きなこと
① 自然の中で遊ぶこと

飛龍くんは、室内よりも自然環境の中で生き生きしやすい傾向があります。

具体的には、

里山遊び
沢登り
川遊び
泥遊び
砂場での川づくり・ダムづくり
山道を歩くこと
木の根っこや枝を使った遊び
虫取り、ザリガニ釣り

などが好きです。

自然の不安定さ・変化・予測できなさが、飛龍くんにとってワクワクにつながっています。

② 身体を大きく動かす遊び

飛龍くんは、じっとして行う活動よりも、身体を使った活動の中で力を発揮しやすいです。

好きな動きは、

走る
跳ぶ
登る
渡る
ぶら下がる
蹴る
投げる
追いかける
逃げる

などです。

サッカー、野球、鬼ごっこ、タイムレース、トランポリン、スライダーなど、
動きながら楽しめる遊びに意欲的です。

③ 感覚刺激を味わう遊び

飛龍くんは、五感を使う遊びを楽しめています。

特に、

水の冷たさ
泥や砂の感触
焚き火の熱さ
煙のにおい
焼き芋やマシュマロの味
木を切る音
山道の足裏感覚

など、身体で感じる刺激に反応しやすいです。

これは、飛龍くんにとって
身体を整える入口にもなっています。

④ 作業的な活動

遊びだけでなく、作業のような活動にも興味があります。

例えば、

木を切る
枝を集める
根っこを掘る
草を刈る
薪を割る
火を起こす
のこぎりやスコップを使う
駄菓子屋さんごっこをする

などです。

単なる遊びよりも、
目的がある活動・役割がある活動に入りやすい面があります。

3. 得意なこと
① 全身を使って活動する力

飛龍くんは、身体を大きく使う活動に意欲的です。

特に、

走る
登る
蹴る
投げる
跳ぶ
山道を進む
斜面を歩く

といった活動に前向きに参加できます。

これは、飛龍くんの大きな強みです。

② 興味を持つと集中できる力

好きな活動に入ると、飛龍くんは集中して取り組めます。

特に、

ダムづくり
木の根っこ除去
焚き火
道具を使う作業
鬼ごっこ
サッカー
自然物を使った遊び

では、意欲が高くなりやすいです。

「やってみたい」気持ちが出ると、継続する力があると考えられます。

③ 道具を使う活動への興味

のこぎり、剪定ばさみ、スコップ、斧、火吹き棒など、道具を使う活動にも関心があります。

最初は慎重さがあっても、使い方が分かると、
手順を意識して取り組もうとする力が見られます。

道具を使う活動は、飛龍くんにとって、

手の力
目と手の協応
力加減
集中力
安全確認

を育てるよい機会になっています。

④ 人と一緒に楽しむ力

飛龍くんは、職員や友だちと一緒に活動する中で力を発揮できます。

例えば、

友だちと鬼ごっこをする
一緒に野球をする
役割を分担する
職員に助けを求める
友だちの動きを見ながら遊ぶ

などの姿があります。

特定の友だちや職員との関係性の中で、安心して挑戦できるタイプです。

4. 苦手なこと
① 足元が不安定な場所での身体コントロール

沢登り、岩場、斜面、濡れた場所などでは、身体の使い方に不安定さが出やすいです。

課題としては、

足裏で地面を感じること
体幹で姿勢を支えること
滑りやすい場所で踏ん張ること
視覚だけでなく身体感覚で判断すること

があります。

② 力加減の調整

楽しくなると、動きが大きくなりやすく、力の調整が課題になります。

例えば、

強く蹴りすぎる
勢いよく走りすぎる
道具を使う時に力が入りすぎる
友だちとの距離が近くなりすぎる
夢中になって止まりにくくなる

といった場面につながる可能性があります。

③ 安全確認

自然遊びや道具を使う活動では、安全確認が必要です。

特に、

火を扱う時
のこぎりや斧を使う時
斜面を歩く時
沢や川で遊ぶ時
鬼ごっこで走る時
友だちと接近する時

には、周囲を見る力や、いったん止まる力が必要になります。

④ 気持ちの切り替え

飛龍くんは、好きな活動に入るとエネルギーが高くなりやすいです。

そのため、

終わりの時間
順番交代
ルール変更
危険だから止める場面
友だちとのやり取り
勝ち負けがある遊び

では、気持ちの切り替えに支援が必要になることがあります。

5. 現在の課題
課題①
足裏・体幹・バランスを育てる

飛龍くんには、自然の中での不安定な動きを通して、
足裏で感じる力・体幹で支える力・バランスを取る力を育てることが大切です。

具体的には、

丸太渡り
石の上を歩く
斜面を登る
沢を歩く
しゃがむ・立つを繰り返す
木の根をまたぐ
ロープを使って登る

などが有効です。

課題②
力加減を育てる

飛龍くんは、エネルギーが大きく出る子です。
その力を抑えるのではなく、調整して使えるようにすることが大切です。

具体的には、

強く蹴る/弱く蹴る
速く走る/ゆっくり走る
強く引く/そっと引く
大きく投げる/近くに投げる
道具を強く使う/丁寧に使う

など、遊びの中で力の段階を経験することが必要です。

課題③
安全に遊ぶための確認力を育てる

飛龍くんに必要なのは、
**「止められる力」ではなく、「自分で確認して動ける力」**です。

支援としては、

始める前に見る
動く前に止まる
危ない場所を一緒に確認する
道具の向きを確認する
友だちとの距離を見る
終わった後に振り返る

ことが大切です。

課題④
人との距離感・ルール理解を育てる

鬼ごっこ、サッカー、野球、タイムレースなどの遊びを通して、
人との関わり方を育てていくことが必要です。

育てたい力は、

相手を見る
順番を待つ
ルールを守る
勝ち負けを受け止める
手加減する
友だちに合わせる
危ない時に止まる

ことです。

6. 支援の方向性
① 好きな自然遊びを中心に支援する

飛龍くんは、机上の説明よりも、体験の中で学ぶタイプです。

そのため、支援の中心は、

自然遊び × 運動 × 感覚刺激 × 人との関わり

に置くとよいです。

② 「危ないからやめる」より「安全にできる方法」を教える

飛龍くんは、チャレンジしたい気持ちが強い子です。

そのため、

「やめなさい」だけではなく、

ここを見てから進もう
足をここに置こう
先に止まって確認しよう
道具はこっち向きに使おう
友だちとの距離を見よう

というように、具体的な身体の使い方として伝える支援が合っています。

③ 役割を持たせる

飛龍くんは、作業的な活動に意欲が出やすいです。

例えば、

枝を集める係
火吹き棒係
水を流す係
スコップ係
道具を片づける係
友だちに声をかける係

など、役割があると活動に入りやすくなります。

④ クールダウンを活動の中に入れる

飛龍くんは、楽しい活動ほど興奮が高まりやすいです。

そのため、活動の途中に、

水分補給
座っておやつ
焚き火を見る
木陰で休む
深呼吸
次の活動確認

を入れると、気持ちを整えやすくなります。
方針自然の中での「やりたいことをやり切る」体験を軸に、脊柱の柔軟性と呼吸へのアプローチを行い、身体の土台から感情の制御力を高めます。五感への刺激を統合し、本人が「安心安全」を感じながら自己調整できる力を育みます。
長期目標身体のコントロールを通して感情の波を穏やかにし、自分自身の特性を活かしながら社会や他者と円滑に関われる土台を築きます。
短期目標呼吸を整える遊びや足裏への刺激を通し、興奮した際にも「止まる・確認する」といった自己制御のきっかけを身体感覚で掴みます。
提供時間平日:15:30〜17:30、休日:10:00〜16:00

📎 アップロードされたファイル

支援内容の提案

※各項目の「この案を採用する」をチェックしてから「採用案を保存」または印刷すると、選んだ案だけが印刷されます。

項目: 感情の制御(脊柱と呼吸へのアプローチ)
案1

目標:
呼吸のコントロールによる感情の安定

内容:
感情の昂りを抑えるため、焚き火や水吹き遊びを通して「しっかり吐き切る」呼吸を意識します。息を吐き切ることで身体の余分な力が抜け、アドレナリンの状態をニュートラルに戻し、自分自身で心の落ち着きを取り戻せるよう支援します。

領域: 健康・生活
案2

目標:
脊柱の柔軟性向上による心理的柔軟性の獲得

内容:
感情の波を穏やかにするため、バランスボールや自然の斜面を利用して脊柱(背骨)を緩める遊びを行います。身体の背面が柔らかくなることで、心理的な緊張や不安を緩和し、予期せぬ出来事に対しても落ち着いて対応できる心の余裕を育てます。

領域: 認知・行動
案3

目標:
「やり切り」による未完了の解消と満足感の獲得

内容:
ダム作りや木の根掘りなど、本人が決めた活動を「やり切る」ことを最優先に支援します。中途半端に終わらせず最後までやり遂げることで、脳内の未完了感を解消し、達成感による情緒の安定と、衝動的なイライラの軽減に繋げていきます。

領域: 人間関係・社会性
項目: 身体コントロールと安全確認(足裏と固有感覚)
案1

目標:
足裏刺激による姿勢保持とバランス能力の向上

内容:
山道や沢歩きを通して、足裏のメカノレセプターを刺激し、無意識下での姿勢保持能力を高めます。不安定な場所で足指をしっかり使う経験を重ねることで、身体の軸(正中線)を安定させ、不意の転倒を防ぐ身体コントロール力を育てます。

領域: 運動・感覚
案2

目標:
相同の動きから身体の中心感覚を掴む

内容:
両足ジャンプや重い薪を運ぶ「相同の動き」を取り入れ、身体の真ん中を意識できるようにします。自分の身体のサイズや力加減を正しく把握するボディイメージを育てることで、周囲の物や人にぶつからない安全な動きの獲得を目指します。

領域: 運動・感覚
案3

目標:
「ストップ&ゴー」による自己抑制力の育成

内容:
鬼ごっこやタイムレースの中で、合図に合わせてピタッと止まる遊びを行います。興奮状態でも自分の意志で動きを止め、周囲を確認する練習を繰り返すことで、自然遊びや道具使用時の安全確認を「身体の習慣」として定着させていきます。

領域: 認知・行動
項目: 対人コミュニケーション(距離感とタイミング)
案1

目標:
ボール遊びを通した相手との距離感の学習

内容:
サッカーや野球などのボール遊びを通じ、相手との適切な物理的距離や、パスを出すタイミングを学びます。ボールという仲介物を使うことで、直接的な対人緊張を和らげながら、相手の動きを見て自分を合わせるコミュニケーションの基礎を養います。

領域: 人間関係・社会性
案2

目標:
オノマトペを用いたリズムのある意思疎通

内容:
活動中に「シュッ」「ドン」などのオノマトペ(擬音語)を交えて声を掛け合い、動きとリズムを共有します。言葉だけの説明よりも身体に響くリズムで伝えることで、指示への抵抗感を減らし、職員や友だちと楽しく息を合わせる経験を積み重ねます。

領域: 言語・コミュニケーション
案3

目標:
役割分担による社会参加意識の向上

内容:
「火吹き棒係」や「道具片付け係」など、活動の中に具体的な役割を設定します。自分が必要とされている実感を持つことで、他者への関心を高め、集団の中でのルール遵守や協力的なコミュニケーションを前向きに捉えられるよう支援します。

領域: 人間関係・社会性
項目: 生活習慣と自己管理(準備・片付けの自立)
案1

目標:
「未完了を完了させる」片付け習慣の定着

内容:
遊びの終わりに「使った道具を元の場所へ戻す」という一連の流れを、一つの遊びとして完了させます。出しっぱなしにしない「完了の心地よさ」を身体で覚えることで、家庭でも自分の持ち物や身の回りの整理に自発的に取り組めるよう促します。

領域: 健康・生活
案2

目標:
視覚支援とスモールステップによる準備の自立

内容:
道具の準備を細かなステップに分け、本人が「これならできる」と思える範囲から任せていきます。次に何が必要かを確認する「見通しの遊び」を取り入れ、強制されるのではなく、自分の段取りで準備を進める楽しさを体験できるよう支援します。

領域: 認知・行動
案3

目標:
クールダウンによる活動の切り替え

内容:
活動の合間に水分補給や焚き火を眺める時間を設け、意図的に脱力(オフの状態)を作ります。高まったエネルギーを一度リセットする習慣をつけることで、片付けや帰宅といった次の行動へのスムーズな気持ちの切り替えをサポートします。

領域: 健康・生活