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基本方針・全体目標 (無題)

サービス種別放課後等デイサービス
年齢・学年11歳
利用者及び家族の意向反り腰、板書が苦手
過去は、DCDを心配していた、蝶々結びができなかった、おねしょが心配、手先の不器用さがあったが、これらは解決している
児童の特徴好きな遊び・好きなこと

天君は、特に「体を大きく動かす遊び」や「ボール遊び」を楽しんでおられました。

ドッジボール、中当て、サッカー、風船バレー、ラグビー遊び
鬼ごっこ、かくれんぼ、しっぽ取り
フライングディスク
セグウェイやトランポリン、スラックラインなどのバランス遊び
紙ロケット作りや飛ばし遊び
競争やタイムを測る遊び
友達と協力するゲーム

特に、ボール遊びは自然に始められることが多く、友達との関わりの中心になっていました。

得意なこと
① 運動能力・身体の使い方
ボールを投げる・受ける
パス回し
相手や周囲を見ながら動く
バランス感覚
フライングディスクをまっすぐ飛ばす
サッカーでの判断力

などがとても得意でした。

特にサッカーでは、
「エースストライカー兼ゴールキーパーとして大活躍」
と記録されています。

② 工夫する力・試行錯誤

紙ロケットを
「どうしたら遠くに飛ぶか」
何度も試しながら工夫されていました。

また、

「カーブできるで!」
「高く投げれるで!」

と、自分で目標を作りながら遊ばれていました。

③ 友達との関わり
友達に作り方を教える
「作ってあげるよ」と声をかける
パスの声に反応する
順番を譲る
投げ方をレクチャーする

など、周囲との関わりがとても自然でした。

苦手なこと・難しさが見られたこと

記録全体では大きな苦手さよりも、「気分」や「やる気」に左右される場面が見られました。

例えば、

「あとでやる」と活動開始に時間がかかる
一度「やめるわ」と言いながら、また参加する
興味のない活動(水遊びなど)は選ばない

など、自分の気持ちを大切にしながら参加される様子がありました。

また、

焦ると身体の使い方が変わる
勝負になるとスピード重視になりすぎる

という面もありました。

課題として考えられること

1年間の様子から見ると、

・気持ちの切り替え

「やる/やらない」の切り替え

・力加減やコントロール

投げる強さや身体の使い方

・周囲を見ながらの判断

相手との距離感やタイミング

などを、遊びを通して伸ばしていく段階にあったと思われます。

ただ、どれも「楽しみながら経験できている」ことが大きな強みです。

1年を通してできるようになったこと・成長
① 周囲を見ながら動けるようになった
味方を見てパス
相手の動きを見て避ける
声掛けしながらプレー

など、集団遊びの中での判断力が伸びています。

② 友達との協力が増えた
一緒に作る
教える
順番を守る
協力してしっぽ取り

など、「自分だけ」ではなく周囲との関わりが豊かになっています。

③ 自信がついてきた
「できるで!」
「得意や」
「行けると思う」

など、自分の力を信じて挑戦する発言が増えています。

全体的な印象

天君は、

身体を動かすことが大好き
好奇心が強い
工夫する力がある
友達との関わりを楽しめる
遊びの中でどんどん成長できる

という大きな強みを持っておられます。

特に、
「自分で考えて工夫する力」
「楽しみながら挑戦できる力」
が、この1年でとても伸びていた印象です。
方針身体の土台である脊柱の柔軟性と足裏の感覚(メカノレセプター)を整えることで、反り腰の改善と姿勢保持能力を向上させます。本人の「やりたい」という意欲を軸に、遊びの中で目と手の協応や全身の協調性を育み、板書などの学習課題や集団での運動に自信を持って取り組めるよう支援します。
長期目標身体の軸(正中線)を意識したスムーズな動きを獲得し、学習や運動において持てる力を最大限に発揮できる。また、感情と身体のコントロールを通じて、周囲と協力しながら自己肯定感を持って活動できる。
短期目標脊柱を柔らかく使い、呼吸を整えることで反り腰を緩和する。足裏からの刺激で姿勢を安定させ、視機能と身体の連動を高めることで板書やボール遊びの精度を向上させる。
提供時間60分

支援内容の提案

※各項目の「この案を採用する」をチェックしてから「採用案を保存」または印刷すると、選んだ案だけが印刷されます。

項目: 反り腰へのアプローチと身体の柔軟性
案1

目標:
脊柱の柔軟性を高め、呼吸を整えることで反り腰を緩和する

内容:
マットの上で「だるま転がし」や「いも虫歩き」を行い、脊柱を丸める動きを経験します。大きな声を出しながら息をしっかり吐き切る遊びを取り入れ、腹圧を高めて身体の背面を緩めることで、自然な姿勢保持を促します。

領域: 健康・生活
案2

目標:
股関節と脊柱の連動を高め、骨盤の正しい位置を意識する

内容:
体育館のラインを使った「ワニ歩き」や「四つ這い競争」を行い、股関節から脊柱への力の伝達をスムーズにします。重心を低く保つ遊びを通して、反り腰の原因となる背中の緊張を解き、身体の前面と背面のバランスを整えます。

領域: 運動・感覚
案3

目標:
相同の動きから身体の中心(正中線)を理解し、姿勢を安定させる

内容:
両手両足で同時にジャンプする「カエル跳び」などの相同の動きをやり切り、身体の真ん中の感覚を育てます。脊柱を軸とした左右対称の動きを繰り返すことで、無意識に力が入る背中のスイッチをオフにし、しなやかな姿勢を目指します。

領域: 健康・生活
項目: 姿勢保持とメカノレセプターの活性化
案1

目標:
足裏の感覚刺激により、無意識下で姿勢を保持する力を養う

内容:
裸足で体育館のラインを「綱渡り」のように歩いたり、全力で走ったりすることで足裏のメカノレセプターを刺激します。足指で地面を掴む感覚を遊びの中で取り入れ、脳へのバランス情報を増やすことで、フラつかない安定した立ち姿を作ります。

領域: 運動・感覚
案2

目標:
固有受容覚への刺激を通じ、自分の身体の場所(ボディイメージ)を把握する

内容:
マットに挟まれる「お布団ロール」や、重いボールを運ぶ遊びで全身に圧迫刺激を与えます。自分の身体の境界線や筋肉の収縮を感じることで、椅子に座る際の姿勢崩れを防ぎ、長時間安定して座り続けられる土台を構築します。

領域: 認知・行動
案3

目標:
体幹と足裏の連動を高め、動的なバランス能力を向上させる

内容:
雑巾がけレースや、不安定なマットの上での片足立ち遊びを行います。足裏からの刺激を脊柱へ繋げる動きを繰り返すことで、運動中も姿勢が崩れにくくなり、エースストライカーとしての俊敏な動きと安定した姿勢保持を両立させます。

領域: 運動・感覚
項目: 板書のしにくさへの視機能・協調支援
案1

目標:
遠近の焦点調節機能を高め、黒板とノートの視線移動をスムーズにする

内容:
四つ這いで頭を上下に動かす「キャット&ドッグ」を行い、STNR(対称性緊張性頸反射)の統合を促します。首の安定と目の動きを切り離して使えるようにし、黒板を見てノートに写す際の焦点合わせの負担を軽減します。

領域: 認知・行動
案2

目標:
目と手の協応動作を育て、イメージ通りに筆記する力を養う

内容:
フライングディスクやボールをターゲットに当てる遊びで、対象物を正確に捉える練習をします。見た情報を手に伝える「目と手の連動」を強化することで、板書の際に文字の形を捉え、枠内に正確に書くスキルの向上に繋げます。

領域: 学習・言語
案3

目標:
追従性眼球運動を鍛え、行飛ばしや書き写しのミスを減らす

内容:
動く風船を指先で追いかける「風船バレー」や、転がるボールを目で追う遊びを行います。眼球をスムーズに動かす力を育てることで、文章を一行ずつ正確に追う力を高め、板書における「どこまで書いたか分からなくなる」状況を改善します。

領域: 運動・感覚
項目: DCD(協調運動)への対応と感情のコントロール
案1

目標:
相同から対側への発達ステップを踏み、全身の連動性を高める

内容:
両手投げから始め、徐々に「右足を出して左手で投げる」といった対側の動きをサッカーやドッジボールに取り入れます。身体の左右を別々に使う複雑な動きをスモールステップで経験し、不器用さを感じさせないスムーズな身のこなしを獲得します。

領域: 運動・感覚
案2

目標:
焦りによる身体の強張りを防ぎ、力加減をコントロールする

内容:
「ストップ&ゴー」の遊びで、全力の動きからピタッと止まる練習をします。勝負の場面でも呼吸を止めず、力を「出し切る」ことと「抜く」ことのメリハリを身体で覚えることで、焦った時の身体の使い方の乱れを自分で調整できるよう支援します。

領域: 人間関係・社会性
案3

目標:
成功体験を積み重ね、苦手意識を「工夫する力」に変える

内容:
紙ロケット作りで見られた「どうすれば飛ぶか」という試行錯誤を尊重し、運動でも「自分なりのやり方」を試せる環境を作ります。「できた!」を認めるフィードバックを徹底し、DCD傾向に伴う不安を解消して、前向きな挑戦心を支えます。

領域: 認知・行動