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基本方針・全体目標 (足立 咲ま)

サービス種別児童発達支援
年齢・学年年長
利用者及び家族の意向2025年8月の面談にて、以下の通り
指示されると動けない(理解できていないのと不安が大きい)、不安が強い、ブランコ苦手、人の名前を覚えられない、疲れがたまると熱が出やすい、お箸が使えない、指が使えずお茶を口で開ける。言葉が二語文、3歳までママも言えなかった。
児童の特徴発達検査(4歳・5歳)に加えて、今回の**日々の記録(本日の様子)**を見ると、この子の本質はかなり明確です。
結論から言うと——

■この子にとって本当に必要なこと(核心)

👉 「身体から整えて、感覚→理解→行動の順で育てること」

以下、根拠を踏まえて“支援の本質”を整理します。

① 発達記録から見える本質(かなり重要)
■① 感覚を通すと一気に伸びる子
ブランコ・滑り台・揺れ → 楽しみながら発達
呼吸・風船・ハーモニカ → 落ち着く
揺れ・圧・触覚で安定

👉 前庭覚・固有受容覚が入ると一気に整う
(※3ページすべてに共通)

■② 自分で考えて動ける力がある
「靴脱いでやってみたら?」→再挑戦
遊びを自分で展開
空間を作る・工夫する

👉 主体性はすでに高い(かなり強み)

■③ 楽しさがスイッチ
楽しい活動では集中・持続
興味があると一気に入る

👉 やらせる支援は逆効果、ハマらせる支援が必須

■④ 感覚統合が鍵
視覚・触覚・前庭覚・呼吸が全部関係
タイミング・リズムで動きが良くなる

👉 脳ではなく身体から学ぶタイプ

② 一方で残っている課題(検査+記録統合)
■① 言葉だけでは入らない
聴覚理解が弱い(検査でも明確)
記録でも「動き・体験中心」

👉 言葉指示中心はNG

■② 不安定さは「わからない時」に出る
注意が逸れる
刺激行動にいく

👉 原因は“理解不足”と“見通し不足”

■③ 手先・再現の弱さ
見て真似るのが難しい
ただし体験するとできる

👉 運動プランニング課題

③ 必要な支援(ここが最重要)
■① 感覚入力を先に入れる(最優先)

具体:

ブランコ・揺れ
滑り台・坂
押す・引く・運ぶ
呼吸(風船・吹く遊び)

👉 先に身体を整えないと何も入らない

■② 「見てわかる」環境を徹底

具体:

見本を見せる
完成形を提示
手順を視覚化

👉 この子は視覚で理解する子

■③ 遊びの中で学ばせる

具体:

運動×ルール
工作×順序
ごっこ遊び×やり取り

👉 課題としてやらせると崩れる

■④ 成功体験を設計する

具体:

できるレベルから
すぐ褒める
「できた」を言語化

👉 自己効力感が成長エンジン

■⑤ 見通しを作る

具体:

「今→次→最後」
タイミングを合わせる支援

👉 不安=行動崩れの原因

④ 自信・意欲を伸ばす関わり
■① 「一緒にやる」が鍵
一緒に遊ぶと関係が広がる
👉 人とのやり取りはここから
■② 主体性を止めない
自分で考えた遊びを尊重
👉 指示より「提案」
■③ 感覚遊びを“成功体験化”
揺れながらできた
動きながらできた

👉 身体でできた=本当の自信

⑤ 総合評価(かなり重要)

この子は

👉 「高い主体性 × 感覚入力型 × 視覚優位」

です。

⑥ 一言でまとめると

👉 「身体が整えば一気に伸びる子」

⑦ 支援の優先順位(現場用)

① 感覚(揺れ・圧・呼吸)
② 視覚(見せる)
③ 遊び(楽しさ)
④ 言葉(最後)
方針児童発達支援の視点から、本人の高い主体性と視覚優位な特性を最大限に活かし、身体の土台(脊柱・呼吸)を整えることで、感覚・理解・行動の円滑な統合を目指します。言葉による指示を最小限にし、感覚入力(揺れ・圧・呼吸)を優先的に取り入れることで、不安を解消し、自己効力感を育む療育を行います。
長期目標脊柱の柔軟性と呼吸の安定を基盤として、身体のコントロール能力を高め、自分の意思を言葉や動作で円滑に表現できるようになる。
短期目標感覚遊び(揺れ、圧迫、吹く遊び)を通じて身体の緊張を緩め、見通しを持って主体的に活動に取り組む時間を増やす。
提供時間60分

支援内容の提案

※各項目の「この案を採用する」をチェックしてから「採用案を保存」または印刷すると、選んだ案だけが印刷されます。

項目: 不安が強く指示で動けない
案1

目標:
脊柱の柔軟性を高め、身体から安心感を作る

内容:
不安の元となる脊柱の固さを和らげるため、バランスボール等で背面の柔軟性を高めます。呼吸を深く整えることで、身体の内側から安心感を作り、自発的な行動を促します。

領域: 健康・生活
案2

目標:
視覚的な見通しにより、心理的安定を図る

内容:
言葉の指示ではなく、写真や図を用いた視覚的なスケジュール提示を行います。次に何をするか「見てわかる」環境を整えることで、見通しを持たせ、不安によるフリーズを防ぎます。

領域: 認知・行動
案3

目標:
固有受容覚への刺激で、身体の境界線を意識する

内容:
マットに挟まれる圧迫刺激や、重い物を運ぶ遊びを通じて、固有受容覚を刺激します。自分の身体の範囲を明確に意識させることで、環境に対する不安を軽減し、情緒の安定を図ります。

領域: 運動・感覚
項目: 指先が不器用でお箸が使えない
案1

目標:
粗大運動から微細運動への発達の流れを促す

内容:
指先を動かす土台として、脊柱から肩甲骨、肘へと繋がる「身体の発達の流れ」に沿った粗大運動を行います。ぶら下がりやハイハイ等で手首や掌の力を育て、微細運動へ繋げます。

領域: 運動・感覚
案2

目標:
相同の動きで身体の正中線を理解する

内容:
両手で大きなボールを投げる等の「相同の動き」を取り入れ、身体の中心(正中線)を意識させます。左右の連動性を高めることで、道具を扱う際の身体の安定感を養います。

領域: 健康・生活
案3

目標:
触覚刺激を通じて、手のひらの感覚を育てる

内容:
砂遊びや粘土遊びなど、多様な感触に触れる遊びを「やり切る」まで行います。手のひらや指先の感覚(触覚)を豊かにすることで、お箸等の道具を保持するための基礎能力を高めます。

領域: 認知・行動
項目: 言葉の遅れ(二語文)と聴覚理解
案1

目標:
呼吸と発声を連動させ、発話の意欲を高める

内容:
吹き戻しやシャボン玉等の「吹く遊び」を通じて、口腔機能と呼吸のコントロールを促します。しっかりと息を吐き切る経験を重ねることで、明瞭な発声と語彙の拡大に繋げます。

領域: 言語・コミュニケーション
案2

目標:
動きとオノマトペを合わせ、言葉のリズムを獲得する

内容:
ジャンプや揺れる動きに「ピョン」「ゆらゆら」等のオノマトペ(擬音語)を合わせます。身体の動きと音のリズムを融合させることで、言葉の概念形成と二語文への発展を支援します。

領域: 言語・コミュニケーション
案3

目標:
1対1のやり取り遊びで、対人関係の基礎を作る

内容:
ボールの受け渡しなど、相手の動きを「見て」反応する遊びを行います。タイミングを合わせる楽しさを共有することで、言語の土台となるコミュニケーション能力と聴覚理解を促します。

領域: 人間関係・社会性
項目: ブランコやバランスが苦手
案1

目標:
前庭感覚を整え、空間での自己位置を把握する

内容:
揺れる遊具や回転する遊びを、本人が「心地よい」と感じる範囲で段階的に行います。前庭感覚(バランス感覚)を刺激し、空間の中での自分の位置を正しく捉える力を育てます。

領域: 運動・感覚
案2

目標:
足裏の感覚刺激により、姿勢保持能力を高める

内容:
裸足での活動を基本とし、足裏のメカノレセプターを刺激します。足指で地面を捉える感覚を養うことで、無意識下での姿勢保持を助け、バランスを崩した際の立て直しをスムーズにします。

領域: 健康・生活
案3

目標:
ビジョントレーニングで目と身体の協応を促す

内容:
動くものを目で追う遊びや、目標物に向かって身体を動かす遊びを行います。視機能と身体の動きを連動させることで、揺れに対する不安を軽減し、スムーズな運動プランニングを助けます。

領域: 認知・行動